「ロールス・ロイス」が原子力で宇宙開発!英宇宙局と共同研究開始

英高級自動車メーカー「Rolls-Royce(ロールス・ロイス)」が、原子力産業にも力を入れていることはご存知だろうか。

そんな同社と「イギリス宇宙局」が共同で、原子力宇宙調査の研究を開始。この研究契約では、原子力の潜在能力を探り、今後数十年間で深い宇宙探査を可能にすることを目的としている。

原子力は、ロケットに供給されている化学エンジンの2倍も効率的といわれる。たとえば、原子力エンジンを搭載した宇宙船は、わずか3〜4ヵ月で火星に到達する可能性があると予想されており、これが本当ならば、現在の宇宙船で最短で到達する時間の約半分になるということだ。

しかも、飛行時間の節約は、宇宙飛行士が浴びる放射線量の削減にもつながる。このほか、太陽光や燃料電池といった代替エネルギーが持つ弱点も原子力には当てはまらない。

ゲームチェンジャーとなりうる原子力。地上での活用はリスクが大きいので慎重な姿勢も強いが、宇宙開発分野ではかなりの注目株のようだ。

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