国際宇宙ステーションで「新種の微生物」発見
国際宇宙ステーション(ISS)で新たな微生物が発見された。
NASA、ジェット推進研究所、南カリフォルニア大学、ハイデラバード大学らの共同研究チームが、ISSで採取されたサンプルから4種の菌株を分離した結果、そのうち3種が新種であることが判明した。
先月15日、学術雑誌「Frontiers in Microbiology」に発表された研究内容によると、菌株はいずれもメチロバクテリウム属に属するもので、土壌や水中、植物の葉の上など地球上にも広く生息する。また、ゲノム解析により、植物の生長促進や植物病原菌に対する生物的防除活性に関与することがわかった。
ISSでは、植物栽培の実験が行われてきたが、今回採取された微生物が宇宙のような過酷な環境下での植物栽培のカギとなるかもしれない。というのも、限られた資源の宇宙環境で植物を栽培するためには、耐性のある微生物の単離が不可欠だそう。
今回の新種発見、宇宙での作物の栽培をサポートするバクテリアとして、将来的に持続可能な宇宙農業の飛躍的進歩につながる可能性も秘めている?
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