【フィンランド】カーシェアでもバイクシェアでもない「スキーシェア」
世界屈指の雪国として有名なフィンランド。当然のように毎年大量の雪が降り、膝辺りまで積もることもしばしば。移動もままならないこの地で新たな交通手段として浮上したのが......。
フィンランド南部のラハティ市が、世界で初めて「スキーシェアリング」事業を開始した。
仕組みは一般的な自転車共同利用サービスと同じ。街中に設置されたスキーポイントで、スキー板を借りて使用後は返すだけ。現在、スキーポイントは、市内中心部に2つ、「Salpausseläスキースタジアム」付近に1つ設置されている。
ラハティ市は、7度もノルディックスキー世界選手権の開催都市になるほどウィンタースポーツに馴染みが深い都市。地域には合計180kmにもおよぶクロスカントリースキーコースがあるが、スキーシェア事業開始に合わせ、さらに新たなスキー用の道路が設置されているそうだ。
また、同市は2021年の欧州グリーン首都に認定されている。模範的な都市のあり方を示すべく、自転車専用道路の整備、市で排出される輸送関連の二酸化炭素量を市民が監視できるアプリのリリースなど積極的な活動をおこなっている。
ユニークなアイデアでサステナビリティを促進する──。
今、人々が楽しみながら参加できる、そんな施策が求められているのかもしれない。
©LAHTI– EUROPEAN GREEN CAPITAL 2021
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