都心で「カーシェア」の利用が増加!その魅力とは?

「最近耳にするカーシェアってなに?」
「カーシェアとレンタカーはどう違うの?」

カーシェアという言葉は頻繁に耳にするようになったものの、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

大和総研の『急拡大するカーシェアと未来のモビリティ社会』の内容によると、カーシェアが始まったのはスイスだといわれており、最近ではアジアでもその規模を伸ばしています。日本でも2010年頃から市場が急成長し、その登録者数は2010年の1.6万人から2018年には132万人という増加をみせています。(※)特に、車の所有のハードルが高い都市部のミレニアルズにとって“新たな選択肢”として注目を集めているのです。

今回はそんなカーシェアについて、レンタカーとの違いやカーシェアのメリット、おすすめサービスを紹介したいと思います。

※出典:公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」

カーシェアとは?レンタカーとの違いは?

ハンドルの画像
©iStock.com/anyaberkut

カーシェアとは、会員メンバーで自動車を共有するシステムです。「タイムズカーシェア」が最も高いシェアを誇っており、首都圏などの個人で十分な駐車スペースを確保することが難しい地域を中心にサービスが拡大中です。

「車を借りる」といった意味では、レンタカーと同じのようにも思えますが、サービスの仕組みは大きく異なります。レンタカーは、借り手とレンタカー会社(=貸し手)の関係で、対人手続きが必要。また、長時間の利用は難しいという特徴があります。

一方、カーシェアはサービス会社が仲介するものの、会員登録などの手続きが完了済で、車が空いてさえいれば、好きなときに好きな車を短時間から使うことができます。

【レンタカーとカーシェアの違い】

・手続方法:レンタカーは対人、カーシェアはオンラインで完結
・手続き可能なタイミング:レンタカーは営業時間内、カーシェアは24時間いつでも

個人カーシェアって?

個人カーシェアは「Anyca(エニカ)」に代表されます。一般的なカーシェアとの違いは、一般的なカーシェアの車のオーナーは会社であるのに対し、個人カーシェアでは車のオーナーが個人であることが挙げられます。そのため、車種の選択肢の幅が広く、高級車で非日常的なドライブを楽しむこともできます。「女の子とドライブのときにはオープンカーで......」なんてことも可能なのです。

【個人カーシェアの特徴】

・車のオーナーは個人
・車種の選択肢が幅広い

カーシェアのメリット

安く借りることができる

マイカーを持つと、自動車代だけでなく、都内で駐車場代に月1万円以上やメンテナンス代、自動車税(29500円〜)などが固定費としてかかってきてしまいます。カーシェアの場合は、車種にこだわらなければ、月に約24時間利用したとしても、10000円ほどに費用を抑えることもできるでしょう。マイカーの駐車場代だけでまかなえてしまう、このコストパフォーマンスの良さもカーシェアの魅力ですね。

24時間好きなときに借りることができる

レンタカーと違い、対人手続きは不要スマホひとつで手続きを完了させることができるため、より手軽に車を利用できます。ただし、他の人が利用している場合は使うことができないので注意が必要です。

個人カーシェアでは車の選択肢が広い

さまざまな趣向を持つ人が車のオーナーとなっているため、車種はバラエティ豊か。BMWやAudiといった憧れの外車に乗ることも夢ではありません。

カーシェアのデメリット

©iStock.com/Oleh_Slobodeniuk

乗り捨てができない

目的地についても、レンタカーのように近くの営業所で車を手放すことはできず、出発地まで乗って戻ってくる必要があります。

時間の延長がしづらい

カーシェアでは、1台の車を複数人と共有しているので、当然ながら次に乗りたい人がいれば、延長ができません

カーシェアを提供する会社6選

01. タイムズカーシェア

なんと言っても、国内最大規模のカーステーション数と車体台数が魅力です。ユーザーにとって嬉しい料金システムも人気の理由。予約した時間ではなく実際の利用時間で支払いができ、予約のキャンセルも利用開始時間の1分前まで可能です。洗車や給油で割引を受けることもできます。24時間8690円〜(2020年5月時点)。公式サイトはコチラから。

02. Anyca(エニカ)

Anycaは個人間の車のシェアをおこなっているサービスです。「“乗ってみたい"に出会えるカーシェアリング」というコンセプトの通り、車の種類数が最大の魅力。登録車数は6000台を超え、700種以上の車種を取り揃えています。24時間1200円〜(2020年5月時点)。公式サイトはコチラから。

03. カレコ

カレコの最大の魅力は、三井グループの商業施設などでカレコ会員限定の特典を受けることができる点です。例えば、三井アウトレットパークの駐車場を雨量で利用できたり、有名ホテルが優待料金でりようすることができたりします。24時間7300円〜(2020年5月時点)。公式サイトはコチラから。

04. オリックスカーシェア

オリックスカーシェアは長距離利用する方におすすめのサービス。業界最安値クラスの価格で利用することができます。ただし、夜間の利用料金が他社よりも高くなることもあるため、夜間の利用を想定している場合はよく確認してください。24時間6700円〜(2020年5月時点)。公式サイトはコチラから。

05. エブリゴー

月額費が無料でカーシェアの利用頻度が低い方へおすすめのサービスです。バリエーション豊かなHonda車が用意されており、中には新車もあるため、Honda車購入前の試し乗りにも使えます。24時間7180円〜(2020年5月時点)。公式サイトはコチラから。

06. dカーシェア

dカーシェアはカーシェア・マイカーシェア・レンタカーがひとつとなったサービスであり、また、オリックスカーシェアやカレコ・カーシェアなど提携他社の車を利用できます。そのためより豊富な車種・車体からの車選びが可能です。料金は利用するサービスによって異なります。公式サイトはコチラから。

まとめ

カーシェアといっても、サービス内容はさまざま。自身の目的に合わせたサービスを選んで、“車のある生活”を楽しんでくださいね。

Top image: © iStock.com/FlamingoImages
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。