白メシに魔法をかける「おすすめふりかけ」12選【自炊に疲れたアナタへ】
“自炊”に疲れたすべての皆さまへ。
「ふりかけごはんでイーじゃない!!!」
ということで、料理が億劫なときのアナタを助ける「おすすめのふりかけ」を12品紹介したいと思います。
自炊はいいことずくめですが、しかし、どんな料理好きにも、どんなしっかり者にも、やる気のない日はある。それでいーんです。たまにはいろいろサボりましょう。
「ふりかけ」は、いつでもアナタの味方です。
01
薬剤師が作ったふりかけの元祖
「御飯の友」
昭和34年に誕生した「全国ふりかけ協会」が、平成6年に「ふりかけの元祖」として認定したのが、この熊本発祥のふりかけ「御飯の友」なんだそうです。
ちなみに「御飯の友」は大正初期、今から100年以上も前に考案されているのですが、考案者はなんと吉丸末吉さんという薬剤師さん。
食料不足の時代だった当時の日本では、人々は慢性的な「カルシウム不足」状態。それをなんとかしたいと思い、「魚を骨ごと細かくし、おいしく味付けをしてご飯にかけて食べる」という発想のもとにこのふりかけを開発したのだとか。
02
牡蠣好きも唸る広島発
「かきふりかけ」
広島で、おいしい牡蠣が食べたいな〜。
本場のおいしい牡蠣、食べ過ぎておなか壊してもいいから浴びるように食べたいな〜。
そんなオイスター狂いの皆さま、お待たせいたしました。現地に行かずとも、本場の味を、自宅で、白メシの上で味わうことができる「ふりかけ」を発見しました。
それがこの「かきふりかけ」です。
なんと、広島県産の牡蠣をミンチにし、味付け加工をした「かき顆粒」を、約50%も配合しているという「かきふりかけ 」。見た感じは淡〜い色合いなんですが、ほかほかごはんと一緒に口にほおばると、その瞬間に牡蠣の風味が、ブワ〜。
03
あの北海道名物を完全再現
「じゃがバターふりかけ」
「じゃがバター」といえば、焼きそば、チョコバナナに並ぶ「お祭りグルメの定番」といった印象なんですが、北海道では、じゃがいもの定番の食べ方なんて話も聞きますね。いずれにせよ、「おやつ」にもなるし「お酒のアテ」にもなる、安くて、おいしくて、おなかも心も満たされる素敵な食べ物です。
そんなじゃがバターも、今や「ふりかけ」として楽しむことができちゃうんですよね。その名も「じゃがバターふりかけ」です(わかりやすい)。
北海道産のじゃがいもをフレーク状に加工して作られているんですが、温かいごはんの上にふりかけると、イモとバターが織りなす優しい香りのハーモニーがフワ〜んと漂ってきて、思わず「じゃがバターーー!」と叫んでしまいます。
04
中華屋店主もビックリ
「エビチリ風ふりかけ」
老若男女に愛されている中華の定番エビ料理も、いよいよ「ふりかけ」になってしまいました。
この「エビチリ風ふりかけ」は、粒状大豆たんぱく、乾燥おから、ごま、かつおぶしなどなどを、トマトペースト、豆板醤、にんにくなどを合わせて作ったソースで炊き込んで作られているそうで、まさにあの「エビチリのソース味」そのもの。
プリッとしたエビこそ入っていませんが、一口、二口、と食べているうちに
「私、今エビチリ定食を食べてる……」
という錯覚におちいってしまいました。
05
老舗海苔屋発、サラリといける
「納豆ふりかけ」
納豆が苦手な皆さま、お待たせしました。
ネバネバと糸を引く納豆は確かにハードルが高い。ならばまずは「納豆ふりかけ」からトライするのはいかがでしょうか。これなら、納豆の風味の素晴らしさに目覚めつつも、サラッとスルッといけちゃうかもしれません。
「全国ふりかけグランプリ2015」のドライ部門で金賞を獲得したこともあるというこの「納豆ふりかけ」。風味豊かな海苔と、フリーズドライ加工されたひきわり納豆をたっぷりと使用し、化学調味料は無添加で作られています。
ごはんにかけると、納豆の風味と一緒にサクサクとした食感が味わえるのもおもしろい〜。
06
ひと振りでわさびがツーン
「Wasabi Furikakeっ酢」
なんだかおしゃれなボトル入りのふりかけを発見しました。
ラベルには「Wasabi Furikakeっ酢」とあります。酢……?もはやこのふりかけ、「辛い」のか、「しょっぱい」のか、「すっぱい」のか。
混乱しながらにおいを嗅いでみると、ややすっぱい……。一抹の不安を覚えつつ口に運ぶと、これは……想像以上に、辛い(フ〜!)。そして、塩気とほんのり甘酸っぱさもあり。つまり「辛い」「しょっぱい」「すっぱい」が、全部味わえます(笑)。
この「Wasabi Furikakeっ酢」を作っているのは、静岡県にある明治8年創業のわさび加工製造会社「田丸屋本店」です。
07
幻の高級魚を使った
「のどぐろ煮付け風味ふりかけ」
「のどぐろ」といえば、白身のトロともいわれる貴重な高級魚。釣り好きの友人曰く、のどぐろはエビやカニを好んでよく食べるので、それがのどぐろ自身のウマ味にもなっているんだそうです。
そんなのどぐろを使い、煮付け風味に仕上げたのがこの「のどぐろ煮付け風味ふりかけ」。あの高級魚をこんなに気軽に、リーズナブルに楽しめるなんて〜と感動してしまいました。
食べてみると、煮付けの甘い味わいの後、お魚の風味がほんのり追いかけてきます。いわゆるガツンとくるようなインパクトのある味ではないのですが、一口ずつ目をつむってじっくり味わいたくなるような、滋味深さがあります。
08
みんながハマるウマ辛味
「京らー油ふりかけ」
どうですか。
この「京らー油ふりかけ」、めっちゃくちゃ辛そうに見えますよね。ところがどっこい、そんなに辛くないんです。ちょっと前に「食べるラー油」が流行りましたけど、あれと似てるかもしれません。「ウマ辛」です。
京野菜「九条ねぎ」の豊かな香りをうつした「京ラー油」を、香ばしく焙煎した胡麻にじっくりと染み込ませるとともに、素揚げにして甘みを出した九条ねぎもたくさん入っているので、ごはんがすすむすすむ。
一口目で「こりゃ旨みがすごい」と思ったんですが、九条ねぎか〜。九条ねぎはズルい。ウマい。
09
沖縄メシが一瞬で
「タコライス風ふりかけ」
沖縄のソウルフード「タコライス」。
旅行のおみやげに「タコライスの素」を買って帰ったことがある人も多いかと思います。タコライスって作ってみると結構簡単で失敗知らずな料理なんですが、とにかく今は「自炊に疲れている」ので、究極に手軽に「タコライス」を楽しみたい。
そこでこの「タコライス風味ふりかけ」の出番です。
「タコライスの素」も作っている「沖縄ハム」という会社が手がけていると聞けば、味は間違いなさそう……そんな淡い期待を抱きながら一口食べると、トマトの酸味とピリッとしたあの独特のスパイスの風味。これは間違いなく、タコライス〜。
10
白メシがごちそうになる
「牛とろフレーク」
リーズナブルに白メシをごちそうに変えてくれるってのが、ふりかけの良いところなのですが、たまにはちょっとこんな贅沢な変化球もアリ。
この「牛とろフレーク」は、冷凍状態で届いたものを、凍ったままアツアツのごはんの上にかけ、その熱で脂を溶かして柔らかくし、専用のタレかワサビ醤油などをかけて食べるというもの。
一見生肉っぽいんですが、生肉ではなく「非加熱食肉製品」といういわゆる「牛肉の生ハム」。口の中でとろける脂はとにかく甘いし、赤身の旨味もたっぷりで、夢中であっという間に食べてしまいました。
11
愛と栄養入りの広島県民食
「旅行の友」
大正時代に販売を開始して、今や105年の歴史を誇るというふりかけ「旅行の友」。
広島出身者なら知らない人はいないというほど、長くたくさんの人に愛されてきたこのふりかけは、しょうゆで味付けされた小魚粉末、ゴマ、海苔、卵などが混ざり合い、これぞふりかけだよね〜って感じの、飽きのこない確かなおいしさ。
なんでも、戦時中に、海軍からの「持ち運びがよく日持ちする保存食を作って欲しい」という依頼を受けた広島「田中食品」の創業者が、自分の子どもも戦地へ送っていたこともあり、「戦地で少しでも栄養価の高い食べ物を食べさせてやりたい」との想いを込めて開発した商品なのだそうです。
12
老舗佃煮店が作った
「世界のふりかけ」
もはや、気軽に海外旅行に出かけていた日々が懐かしく感じる今日この頃ですが、“お茶碗で世界旅行”をコンセプトに生まれたという、「世界のふりかけ」なるものを発見しました。
江戸時代から続く東京・新橋の老舗佃煮店「玉木屋」が、230年以上受け継いできた伝統的な手作り技法で、厳選した素材だけを使って作った「佃煮ふりかけ」に、ちょっとだけ遊び心をプラスして作ったという商品で、半生タイプのフレークに、世界各地の名物料理の味がぎゅっと詰まっています。
食べてみると、「グリーンカレー」はひき肉のそぼろと竹の子なんかも入っていて、喉の奥の方まで痺れる辛さがあるし、「イタリアントマト」はコクのあるミートソース風のそぼろで玉ねぎの甘みも感じられるし、どれも「ふりかけです」っていってしまうのがもったいないくらいの満足感があったのですが、なかでも好きだったのは、「ベーコンエッグ」でした。