「パタゴニア」企業向けプロダクトのロゴプリントを終了
米国で1965年に設立されたアウトドア用品企業「パタゴニア」。
良質なプロダクトとブレない企業理念をもった同社は、世界中から多くの支持を集める企業だ。
じつは、そんな同社の製品がシリコンバレーを始めとしたテック界隈でも定番となっているのはご存知だろうか?
企業向けに、その企業のロゴをプリントしたオリジナル製品も作っていたパタゴニア。シリコンバレーなどでは、シャツに「企業ロゴ入りのパタゴニアのベスト」を組み合わせるスタイルが多く見られるという。
しかし、そんな姿を見られるのも、もう終わりかもしれない。
「パタゴニア」はこのたび、企業向けにロゴをプリントした製品の生産を終了すると発表したようだ。
企業のロゴ入り製品は、その企業に勤めている間は使用できるかもしれないが、転職でキャリアアップをはかることの多い米国のビジネスマンは、数年でそれを廃棄してしまうことも少なくないのだとか。
同社は2年前、環境保全に取り組む企業にのみ、ロゴ入り製品を作成すると方針転換していたようだが、その決定すらも環境に悪影響を与えていると判断したようだ。
環境保護に妥協を許さない同社の経営判断。
これこそが、パタゴニアが多くのフォロアーの心をつかんで話さない理由のひとつでもあるのだろう。
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