北欧のスタートアップが「バブルカーテン」を作る理由とは……?

海沿いの地域を中心に甚大な被害をもたらすハリケーン台風。地球温暖化による海面温度の上昇も相まって、発生数や規模も少しずつ大きくなっているようだ。

そんなハリケーンの発生頻度を抑える壮大な計画を、北欧の国・ノルウェーを拠点にするスタートアップ「OceanTherm」が進めている。

その計画とは、海の底に空気を放出する「バブルカーテン」を設置し、海面の温度を低くするというものだ。

ハリケーンは形成される過程において暖かい海面からエネルギーを得て誕生するという。そこで「バブルカーテン」が深海の冷たい水を上昇させ、海面温度を低くすることで、ハリケーンの強さを抑える、または発生を防ぐことが可能になるのだとか。

公開されているフィールドテスト映像では、ドローンによるサーモグラフィーで実際に海面温度が低くなる様子を確認することができる。

© OceanTherm/Vimeo

しかし、この壮大な計画には膨大なコストがかかることは明白であり、本当に解決につながるのか不確かな部分が多いとの指摘も......。

同社は、多くの専門家と科学的な検証を進め、さまざまな企業や政治家と連携することで、計画を現実のものにしようとしているようだ。

人々の命を幾度も奪ってきた自然災害との戦い。自然を人間が本当にコントロールすることができるのか......大きな代償が待っていないことを祈りたい。

Top image: © iStock.com/pfb1
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