パタゴニアが7月21日(日)に全直営店を閉店するわけ
言うまでもないかもしれませんが、今私たちが暮らしている地球は大きな問題を抱えています。
気候危機です。
日本では世界より速いペースで気温が上昇していて、真夏日や猛暑日が増えています。これは一例にすぎませんが、何も解決策を打たなければ……被害を受けるのは次世代を生きる子どもたちです。
そんな世代に少しでも健全な地球を引き継ぐため、パタゴニアは7月21日に全直営店の休業を発表しました。
頭に「?」が浮かんだ人もいるかもしれませんね。7月21日は、第25回参議院議員通常選挙日です。パタゴニアは「Vote Our Planet 私たちの地球のために投票しよう」というキャンペーンを通じて、選挙の投票を促しているのです。
すぐに行動を起こさない政治家に幻滅……を理由に投票をしない人もいるかもしれません。高い年齢層に比べて若い年齢層は人口が少ないから、投票したって意見が反映されないと思っている人もいそうですね。
でも、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードはこうコメント。
「意義のある人びと、そして意義のある問題に賢明な一票を投じる。僕らが行動しなければ、人のため、重要な課題のため、賢明な投票をしなければ、子供たちの未来と地球環境に無関心な人々の票が政治に反映されてしまうかもしれない。皆が一緒に動けば、酷い政府に我慢を強いられるのではなく、僕らが本当に必要とする政府を作ることができる」
企業の存在意義として、「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というステートメントを掲げるパタゴニアらしい取り組みです。
Top image: © パタゴニア日本支社