幼少期「新聞配達」を経験した人は……大成する。
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
「(全米)新聞配達員の日」
電子化が進み昨今、電車の中でも新聞を広げる人の姿が激減しましたよね。それは日本に限った話ではないでしょう。でも、今日だけはアメリカ人にとって少し特別な一日のようでして。
9月4日は「新聞配達員の日」。
1833年、この年創刊した地方紙「ニューヨーク・サン」の新聞配達員に就いた、当時10歳の少年Blarney Flahertyを讃えて制定されたそうです。
若い子どもたちが新聞配達をする光景は、映画の作中だけでなくても旅先で目の当たりにしたことがあるはず。未成年の彼らが収入を得る数少ない機会、それが新聞配達員なのでしょう。
ところで、「ペーパーボーイ」の愛称で親しまれてきたこの仕事ですが、のちの世に名を残す偉人たちも経験してきたことをご存知でしたか?
たとえば物理学者アルベルト・アインシュタイン、作家・生化学者のアイザック・アシモフ、公民権運動の父マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、さらには個人資産1000億ドルとも言われるウォーレン・バフェットなど、枚挙にいとまがありません。
人生の早い時期に新聞配達員を経験した人たちは、みな大成する……かどうかは定かではありませんが、偉人たちと新聞配達に少なからず因果関係がある、とも言えるのではないでしょうか(いささか強引?)。
そんなわけで、アメリカでは今日この日を祝い、新聞配達員らを熱いコーヒーでもてなしたり、チップをはずんだりして日頃の労をねぎらうそうですよ。
ちなみに、日本では毎年10月15日からの1週間を「新聞週間」として、新聞についての啓発・啓蒙キャンペーンが開かれています。