「あぁ旅行にいきたい……」そんなときこそ、自分の部屋を見直すチャンスかもよ?
「部屋」や「暮らし方」に求めるものはほんと人それぞれ。
シンプルな空間が好きな人もいれば、たくさんのお気に入りに囲まれたい人もいる。キッチンにこだわりたい人もいれば、素材やカラーにこだわりたい人もいる。
この特集「東京 住みこなし研究所」では、いま僕たちが心から「住みたい!」と思える部屋をさまざまな角度から検証していきたいと思います。
今日紹介したいのは「世界を旅する」ようなお部屋。帰宅するたびにワクワクする、自分だけの空間を楽しんでみては?
海外滞在、気分。
ホテル暮らしのような「Organic」
世界を旅しているような気分に浸れる部屋……そのひとつとして、ホテルライクな部屋をご紹介します。
リノべ物件を専門に扱うREISM(リズム)が展開する「Organic(オーガニック)」というシリーズは、どこか海外のホテルを思わせる大人のためのプライベート空間が魅力的。
木のスラットが雰囲気抜群のウッドブラインド、濃淡や表情が楽しめる磁器のグレータイル、落ち着きのある天然の木材であしらった壁や天井……。
上質なのに、ホッとくつろげる。それはまるで海外の街を観光して、ホテルの部屋に戻ったときにフッと感じる安心感。
そして自分がリラックスしている姿さえサマになる。そんなお部屋です。
旅行が好きな人なら、実際に海外で泊まったホテルを思い出すかもしれませんね。
「Organic」のホテルライクへのこだわりは、もちろんリビングだけではありません。
玄関や廊下、収納扉、キッチンなどにもホテルらしさを演出するような仕掛けが施されています。たとえばブラウンに染色されたラワン材を壁や天井に施すことで、木の温もりを感じながら、重厚さ漂うホテルライクなデザインを楽しむことができます。
ここだけ見たら、本当にホテルみたいでしょ?
旅出での思い出も
お部屋に飾ってみて
そんな「旅気分」が味わえる部屋だからこそ、旅先で買ったお土産や、思い出のオブジェを飾るのもおすすめです。きっと、目にするたびに旅しているときのワクワクが蘇ってくるはず。
たとえばサイドボードにはお気に入りの作家さんの作品や民芸品を飾ってみたり、壁には旅先で衝動買いしたアートを立てかけてみたり。
スーツケースだってあえて仕舞わずに、インテリアの一部として置いておくのもいい。いつだって旅気分を忘れたくない! そんな人たちのためのお部屋です。
永く大切に暮らす
「ロングライフな暮らし」を
これからのスタンダードにしたいから
おうち時間が長くなった今、暮らしの考えも変化しつつあります。日本ではまだまだ馴染みが少ないですが、海外では、部屋をできるだけ永く大切に住みこなす「ロングライフ」が注目されていて、築60年以上の部屋が一番人気というエピソードもあるくらい。
今回紹介した「REISM」のリノベシリーズも世界各国のカルチャーから着想を得ていて、随所に「永く住みこなして欲しい」という作り手の思いが感じられます。かっこいいけど、どこか懐かしい。そんなクラシックデザインがベースになっているんです。
住んでいくうちに表れる木材のナチュラルな経年変化を楽しみながら、自分が住むことによってお部屋という空間全体が馴染んで、さらに愛着が湧く。そんなロングライフな暮らしを「REISM」のシリーズで楽しんでみてください。
気に入ったスタイルを永く住みこなすことこそ、ニューノーマルな暮らしの価値観になっていくはず。
【他にももっと見たい】
「旅気分」が味わえるお部屋
上でご紹介した「Organic」は、じつは全部で34もある「REISM」のリノベーションシリーズのひとつ。
自分の部屋にいながら旅気分が味わえるシリーズは、まだ他にもあるんです。あなたはどの部屋が好きですか?
モロッカン装飾がエキゾチックな「Chaouen」
鮮やかなブルーときらびやかな装飾が印象的な「Chaouen」は、モロッコのシャウエンという街をモチーフにしたお部屋。まるで街の一角を切り取ったような、表情に溢れる空間です。
アーチ型の開口が適度に部屋のなかをゾーニングしてくれているし、大判な磁気タイルは、高級感もありながら海外に滞在しているような気分にさせてくれます。
粘土を原料にした自然素材のブルーの壁は、コテで表情豊かに仕上げられていて、素朴さとかわいさのバランスが絶妙。
装飾的なガラスのペンダントライトが、ブルーの壁や天井へ反射しているのも、自分の部屋なのにどこか非現実感があっていい。
この部屋なら、モロッコに行ったことがなくてもエキゾチックな空間が好きなあなたを癒やしてくれるはず。仕事をしているときも、すっかり旅先ワーケーション気分に♪
都会派NY×自然派ボヘミアンの「Boho」
都会的なNYスタイルと、自由奔放なボヘミアンスタイルのミックスが特徴的な「Boho(ボーホー)」は、まるでアパレルショップのようなアーティスティックな空間。
あえてひとことで言ってしまえば、「絵になるお部屋」です。
たとえば床を見てみると、素焼きのようなテラコッタ調の磁器質タイルが太めの目地幅になっていて、ほどよい抜け感。辺が直線じゃないのも味わいがあっていいですよね。
また、壁は彫り込みでディスプレイできるようになっていて、ギャラリーのように使いこなしてもOK。丸みのあるラインとラフな杉板の組み合わせも「どう演出しようか」と、思わず胸がはずみます。
また「Boho(ボーホー)」は、廊下とリビングをつなぐ開口部分もアーチ型になっていて、部屋全体が丸みのある柔らかいラインでアクセントが付けられているのもポイントです。
とはいえ、空間を引き締めるためにクローゼットのカーテンレールなどには一部ブラックの金物なども使用しているなど、柔らかさだけではなく、ソリッドな質感で都会的な洗練さを残しているのも憎いところ。
ラフな素材感と、洗練されたアクセントが心地よく混在していて、ここなら自然体で旅先に滞在している気分を味わえそう。
REISMと一緒に
東京を住みこなそう
REISMのホームページをチェックしていると「あぁ素敵だな」「こんなオシャレなところに住んでみたいな」というリノベ物件がたくさん見つかります。
でも大切なのは、あなたが「住みこなす」こと。
70%仕上がっている空間に、どんな「自分らしい30%」を取り入れ、楽しめるか。 それがきっと、リノベーションというカルチャーに愛着を持って、ロングライフな視点で部屋探しに向き合うポイントになると思うんです。
なかなか旅行にいけない状況だからこそ、毎日暮らす空間を見直して、これからの自分にぴったりなライフスタイルを探してみてはいかがでしょうか。
—— 世界各国をモチーフにしている、REISMのリノベーションシリーズ。あなたが、住みこなしたいのはどんな部屋?
インテリアスタイリスト:遠藤慎也
フォトグラファー:八幡宏
【こちらの記事もチェック】