「一本もコードのない部屋」実現

進むワイヤレス化によって、日常で使うケーブルの数はどんどん減ってきている。

とはいえ、自宅ではコンセントが必須だし、特に自室なんかは充電器やら電源ケーブルやらでいっぱいの人が多いと思う。

でも、東京大学が発表したコレが実装されれば、それらのケーブルも全部不要になるかも!

© JST ERATO 川原万有情報網プロジェクト / 東京大学川原研究室/YouTube

IoTを専門とする、東京大学川原研究室の笹谷教授が発表したこちらのシステムは、その名も「Wireless power room S2」。

つまり、部屋をまるごと“ワイヤレス電源”にするというもの。

壁、床、天井に電気を伝えて特殊な磁場を発生させ、様々な電化製品に専用のデバイスを取り付けることで実現。スマホの充電はもちろん、ランプや扇風機まで作動するのは驚きだ。

このシステムが一般化されれば、夢の「家のコード類全撤廃」も現実のものとなる。あとは公共施設に、「いるだけでスマホが充電される部屋」なんてものができたらいいな。

現在は特殊なデバイスの取り付けが必要だが、研究が進めばいつかは、もっと小型化されるはず。様々な電子機器に搭載されることを望むばかりだ。

期待の膨らむ「Wireless power room S2」。今後の発展に注目したい。

Top image: © The University of Tokyo and Nature Electronics
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。