40年以上前に「完全なるヒューマノイド」を完成させた天才科学者

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

『Dr.スランプ』シリーズに登場する天才発明家・則巻千兵衛の誕生日

科学、工学分野におけるテクノロジーの進歩は、日々、とてつもないスピードで加速しています。

現代の最先端のロボット技術を有するとされる米企業「Boston Dynamics」の最新鋭ヒューマノイド「ATLAS」は、逆立ちやバク宙をはじめ、ついには音楽に合わせて華麗なツイストやランニングマンといったステップを披露するまでに......。

© Boston Dynamics/YouTube

そんな日進月歩のロボット開発ですが、なんと今から半世紀近くまえに、見た目も、動きも、言語も、思考も、そして驚くことに心や感情までも本物の人間と寸分違わぬレベルを実現した超高性能アンドロイドが、アメリカでもロシアでも、中国でもない、ある場所で誕生しました。

その場所とは、ゲンゴロウ島にある小さな街・ペンギン村。

そんな現代の地図には記されていない離島で、人間ではないことを隠しながら、村人に混じって生活していたアンドロイドのモデル名は「ARARE NORIMAKI」──そう、“アラレちゃん”こと「則巻アラレ」です。

今日、1月17日は、かの世界的漫画家・鳥山明による『Dr.スランプ』シリーズに登場し、現代の科学技術の粋を集めても到達することのできない究極の存在・アラレちゃんを生み出した天才科学者・則巻千兵衛の誕生日です(※1)。

好みの肉感的な女性をモデルにしたロボットを製作中、研究所に雷が落下し、コンピューターシステムがダウン。結果、設計データにバグが生じ、児童体型で怪力で、驚異の数学能力をもち、「強い」を「つおい」と発声し、道端に落ちている“うんち”を“つんつん”するのが何よりも好きというアンドロイドを誕生させた則巻博士は、ほかにも数々の世界を変える発明をしています。

・みらいカメラ/被写体の未来を映し出すカメラ

・タイムスリッパー/タイムマシン。最小単位は1年

・ホンモノマシーン/写真やイラストを入れると“本物”が出てくる機械

・ビデオくん/歩いたり話したりできるモニター型ロボット

・おとぎマシーン/本(物語)のなかに入ることができる機械

・若返り薬/ミルク、みみずの目玉、角砂糖などを原料にした薬剤

・変身コンコンヘルメット/なりたい人の名前を葉っぱに書いてセットすると変身できる道具

・テレポートぼうし/かぶるだけで瞬間移動できる帽子

・タイムストップウォッチ/自分以外の時間を止めることができるガジェット

現実の世界であれば、ノーベル物理学賞と化学賞をダブル授賞し、イーロン・マスクなど足元にも及ばない規模のテック企業を興して莫大な財をなし、ビクシーモデルやハリウッド女優と多くの浮名を流していたであろう天才は、きっと今も小さな島の小さな島で、騒がしくも愉快な日々を過ごしていることでしょう。

ではでは──「バイちゃ」(※2)。

※1/ペンギン村で採用されている暦では「ハコフグ17日」

※2/「さようなら」を意味する、則巻アラレが使う特殊な言葉。

Top image: © iStock.com/charles taylor
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