あの「バイキングの兜」じつは、紀元前から存在していた……

映画や漫画でもお馴染みの、2本角が生えた

バイキングを象徴するあの兜は、 長らくバイキング時代を起源とすると考えられていたが、それを覆す研究結果が発表されたらしい。

去年12月の歴史学誌「Praehistorische Zeitschrift」に掲載された論文によると、デンマークのビクスで発見された2つのバイキング兜は、青銅器時代のサルデーニャ島にさかのぼるという。

これらの兜は3000年前に存在、つまりバイキング時代より何世紀も前から存在していることが判明したようだ。

© GuessWho122021/Twitter

また、2本角の兜を被った人間の描写は、イベリア半島南西部スカンジナビア南部でも見つかっているらしい。

研究者らは、当時、スカンジナビアからバルト海・大西洋・地中海を経由しらイベリア半島との航路があったことを示唆していると考えている。アルプス山脈を越えるルートにおいては、これらの描写が見つかっていないため、航路で伝えられた可能性が高いようだ。

ちなみに、そもそもバイキングの船乗りたちが2本角の兜を被っていた証拠がなく、これは後世の創作でできたイメージとも言われている(笑)

それにしても紀元前の時点で、民族同士の交流が盛んに行われていたことには感銘を受ける。

バイキングの兜は当時、いったい誰が身につけていたのだろう?

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