ユーチューバーが「失踪事件」を次々に解決!

今月1日、昨年4月から行方不明となっていたあるアメリカ人女性のものと見られる遺体が発見された。

警察の調査で発見できなかったこの遺体を発見したのは、なんとユーチューバーのグループだった。

© CNN/YouTube

彼女の失踪を解明したのは、アメリカのユーチューバーグループ「アドベンチャー・ウィズ・パーパス(AWP)」。

彼らは「全米で家族による行方不明者の捜索を支援すること」を使命に掲げているグループで、YouTubeでの登録者数は180万人超え、月間視聴数は1500万以上の人気チャンネルの一つ。

彼らが調査するのは、事件性のない(と判断された)未解決失踪事案。ダイバーによる潜水で調査を行い、その様子を撮影したドキュメンタリーを投稿している。

じつは、AWPによる未解明失踪事案の解決は今回が初めてではなく、2019年からじつに19件もの未解決事案の解決に助力してきたそう。

この実績だけでも十分素晴らしいものだが、さらに感心したいのは、彼らは依頼人や警察から一切、実費や謝礼を取っていないということ。

彼らはあくまでも“ユーチューバー”として、SNS収入や寄付などで活動しているという点も強調しておきたい。

動画の投稿によって失踪事案がエンタメに偏って見えてしまうのは難しいところだが、現代ならではの収入源として活用することで依頼主の負担を減らせるのは、素晴らしいことじゃないだろうか。

ボランティア活動がビジネスとして成功しているAWPの実績は、SNSの力によって慈善活動やボランティアの新たな可能性が示された例だ。

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