「月経トラブル」を抱える女子高生が、病院に行けないのは大人たちのせいだ!

このほど、「公益社団法人ガールスカウト日本連盟」が「ジェンダーに関する女子高校生調査報告書 2021」を公開した。

そこで明らかとなったのは、月経トラブルを抱える女子高生の多くが、医療機関の受診をためらっているという事実。

というのも、回答者のじつに75%が月経痛をはじめ月経不順、量の多さや期間の長さ、PMSといった不調を感じながらも、「婦人科やレディースクリニックを受診している」と答えたのは、そのうち21%にしか至っていなかったという。

©公益社団法人ガールスカウト日本連盟

ガールスカウト日本連盟は、医療機関そのものの不足も考えられるが、何よりも、当人とまわりの大人たちのリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する知識不足によるところが大きい、と推察。

その理由の一例として、「日本の性的同意年齢は何歳か」との質問に「13歳」と正答したのがわずか14%だった点からも、性の正しい知識ジェンダー平等を主とした「包括的性教育」の緊急性と重要性がうかがえるとコメント。

また、同時によき相談相手となったり、適切な機関へとつなげられるよう、大人たちも同じように勉強する必要があるはずだ。

月経、ひいては性やジェンダーのことを少しでもポジティブにとらえ、もっと伸び伸びと10代を楽しめるティーンがひとりでも増えるように……。

まずは、詳しい調査結果から女子高生のリアルな声をチェックしてみてほしい。

Top image: © iStock.com/martin-dm
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