女子高生は「ジェンダーギャップ」を感じている?いない?

全国の女子高生を対象に「ガールスカウト日本連盟」がおこなったアンケート調査「『ジェンダー』に関する女子高校生調査報告書 2020 ~声をつなぐ~」が公開。性別による不平等を感じた経験がある女子高校生が少なからずいることが、数字で示された。

たとえば、「女の子だからという理由で何らかの制限を受けたことがある」と回答したのは全体の47%。「力仕事は男子の仕事だからやらなくていい」「男子ならわかると思うけど。女子にはわからない」と言われた、などの具体例が挙げられている。

また、共学校に通う54%が「性別によって教師の接し方が違うと感じる」と回答。なかには「女の子なんだから地元の学校行けばいい」と言われた生徒もいるという。

ジェンダーギャップに違和感を覚える生徒が増えているいっぽう、身体的性別へのステレオタイプに囚われている大人も一定数いることが明らかになった。

©公益社団法人ガールスカウト日本連盟
©公益社団法人ガールスカウト日本連盟

ジェンダー平等の実現」は、SDGsの目標のひとつに掲げられたテーマ。世界でさまざまな取り組みが行われていることは、あらためて記すまでもないだろう。日本でも「ジェンダーニュートラルな下着」や「日本航空での『レディース&ジェントルマン』のアナウンス廃止」といったニュースが注目されるようになってはきたが……これも道なかばと言わざるを得ないようだ。

全国の女子高生700人の声はコチラから。

すべての子どもたちがジェンダーによる制限を受けることなく、伸び伸びと可能性を広げられる社会が少しでもはやく実現しますように。

Top image: © iStock.com/D76MasahiroIKEDA
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