「......ウソでしょ?」って言いたくなるほど飛んだ「世界最長距離のホームラン」

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ラッキーゾーンの日

「へ〜、そうなんだぁ、今日がねぇ」って、人、あんまりいないですよね?w

世の中にはじつにいろいろな記念日があるようで、今日5月26日は「ラッキーゾーンの日」とされているのだとか。

今日という日をどう祝うかはさておき、まずは「ラッキーゾーン」のお話から。

ラッキーゾーンとは、野球場の外野のフェンスの内側に設けられたスペースのことです。柵などで囲まれていることが多く、野球に興味のない人からすれば、いったいなんのための空間なのか「?」となるはず。

じつはこのスペース、ホームランを出やすくするためのもの。

ホームランといえば、野球観戦の際にもっとも盛り上がるプレイ&シーンのひとつ。つまりは、なかなか達成しづらいホームランというスーパープレイの頻度を高める目的のために設置されるものなのです。

そして、76年前(1947年)の今日、日本ではじめてラッキーゾーンが設けられたのが、何を隠そう、あの高校野球の聖地として知られる甲子園──正式名称「阪神甲子園球場」でした。

目的は高校野球でのホームランの量産のため......ではなく、プロ野球の人気獲得だったそうですが、バットやボールの進化、そしてプレイヤーたちの体格やパワーの向上などにより打球の飛距離が劇的に伸び、ラッキーゾーンの存在に疑問の声が。そして、1992年、ついに撤去されました。

ちなみに、記録に残っている世界でもっとも遠くまで飛んだホームランは、米・マイナーリーグの最上位クラスである3Aのチーム「デンバー・ゼファーズ」に所属していたジョーイ・マイヤー選手が1987年6月2日に放った一打。

その飛距離、なんと177m。

「ロサンゼルス・エンゼルス」所属の大谷翔平選手が昨年5月に打ち、その特大ぶりが話題となったホームランの飛距離が130mほどだったことを考えると、マイヤー選手の記録の偉大さが伝わるかもしれません。

下はジョーイ・マイヤー選手が177m弾を打った際の実際の映像。

ラッキーゾーン......たしかに、いりませんねw

あ、蛇足ですが、このマイヤー選手、かつての横綱・曙のいとこにあたるそうです。

© Baseball Quotes/Twitter
Top image: © zieusin/Shutterstock.com
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。