ジャマイカ、「暴力」や「薬物使用」を美化する音楽やテレビ番組を放送禁止に
10月11日、ジャマイカの放送協会「The Broadcasting Commission of Jamaica」が、麻薬の使用や銃の乱用、暴力などの犯罪行為を美化するコンテンツを放送禁止にした。
これは、今のままだと犯罪行為がジャマイカの文化や社会の特徴だと捉えられてしまう可能性があり、多くの人に異なる印象を与えてしまうため決断されたのだとか。背景には、ジャマイカという国のイメージを向上させる狙いがあるようだ。
放送が禁止になるコンテンツは、音楽やミュージックビデオ、テレビ番組、スピーチなど、多岐にわたる。
また、同協会によれば、犯罪行為を美化するコンテンツを放送したままだと「知らず知らずのうちに反道徳的価値観を助長し、脆弱で感受性の豊かな若者の犯罪を常態化させる恐れがある」と発表している。
複数の海外メディアによれば、これを行き過ぎた対応だとして、一部のアーティストは反対的な意見をSNSで明らかにしているとのこと。
日本でも、ドラマや映画などのシーンに映る犯罪行為が道徳的に良いのかどうかで議論の的になることがある。人々の意見は様々だが、ジャマイカ国民たちはこの取り決めをどのように捉えているのだろうか?
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