ゲイの本物の血を利用した「抗議Tシャツ」が発売!米国での「献血規制」を受けて

以前にこちらでも詳しく書いたように、現在米国ではゲイやバイセクシュアル男性の献血規制への反対運動が高まっている。

1980年代に、HIVの感染リスクが高いことを理由にして、同性愛者の男性の献血は全面的に禁止されていたが、昨今では性的指向で差別することは安全性と関わりがないことが証明(つまり同性愛者、異性愛者に関わらず、直近で避妊具なしでの性行為があることなどがHIVに感染している可能性を高くする)され、現在までその規制が続いていることが問題視されていた。

2020年には「最後の性交渉から3ヶ月が経っている場合」と条件の緩和が行われたが、それでも当事者たちからは、嘘をつかないと献血ができないのかとの声もあり、批判が相次いでいたようだ。

ところが去年から、規制を行なっていた「アメリカ食品医薬品局(FDA)」が、規制を撤廃する可能性があることを発表。

そんな中で、反対運動が大きく加速している。

カリフォルニア州在住のアーティストであるZain Curtis氏は、このムーブメントの中で、センセーショナルな抗議Tシャツを発表した。

なんと、ゲイの血を利用して作られたという特殊なインクを使用して、Tシャツを刷ってしまったのだ。

©HAPPYDEVILBOY

この特殊なインクは、「Mother Goods」とアーティストのStuart Semple氏が作成した「GAY BLOOD」コレクションというもので、他にもペンやペイントスプレーが販売されている。

もちろん安全性は保証されているが、保管する際には「同性愛嫌悪者から離れた涼しく乾燥した場所」に置いてほしいとのことである。

少々、過激なアート作品とも思えるが、このような社会問題に光を当てるという点では素晴らしいクリエイション。

このTシャツは日本からでも購入可能とのことなので、意見に賛同する方は購入を通してサポートしてみてはどうだろう。

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