H&Mが展開した「リサイクル・メタバース」とは
ファッションブランドによるメタバース、とくに「Roblox」への参入は止まらない。
グッチにジバンシィ、ナイキやVANSまで幅広いブランドによる常設スペースの展開に続き、今度はファストファッションの代表格たる「H&M」が参戦を発表した。
同ブランドが展開したのは、「Loooptopia Experience」と呼ばれるメタバースプロジェクト。
これは、現実世界で展開されているリサイクルシステム「Looop」をメタバースへと移植したもので、Rainbooow、FieldsNeon Studiooo、Fabric Fooorestの3つのエリアから構成されている。
それぞれの仮想空間では、アクティビティへの参加はもちろん、そこで集めた要素から色や素材、デザインをも自分で組み合わせ、オリジナルのアバター衣装を制作することができる。
さらに、ユーザー間で服の交換をしたり、古着の概念を取り入れたトレードシステムが導入されるなど、リサイクルを取り入れた「Looop」ならではの楽しみが待っているようだ。
さて、先日Robloxが発表したレポートによると、メタバース内のアバターのファッションは、Z世代のアクティブユーザーにとって「現実のスタイルよりも大事な」自己表現手段であるらしい。
アパレル界のフロンティアかつ中心地であるRobloxに「古着」のシステムが誕生したことは、次世代のトレンドに大きな影響を与えるかも。
著名人のアバターがデザインした衣装が転売されたり、何かの記念にとっておきの一枚を譲ったり……まだまだ未知の可能性を秘めていそうだ。
「古くならない」という点でヴィンテージの醍醐味は減るが、あの「レイヤードクロージング」を実装しているRobloxだけに、デジタルアイテムにも“経年変化”や”プレミア”といった価値が付くようになるのかもしれない。
ヴィンテージのデータ……今はまだよく分からないが、気鋭のZ世代たちがたくさんのアイデアで彩ってくれると期待しよう。
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