積もりまくった「雪」から「電気」を作る画期的な発電法が誕生か?

1月末に大寒波が襲来し、連日の厳しい寒さが続いている日本列島。

寒さと同時に、積雪による高速道路の通行止めや列車の運休などの被害も出るなど、人々を悩ませる事態も発生している。

そんななか、平均積雪量80〜90cmにものぼる全国屈指の豪雪地帯・青森県青森市で、ユニークな試みが実施される様子。

雪を使った「発電」だ。

この冬、青森市と電気通信大学、地元のスタートアップ企業「フォルテ」の共同研究チームが、市内の廃校になった小学校で実証実験をおこなう。

内容は、小学校のプールに伝熱管を張り巡らせ、その上に積もった雪の冷たさと太陽光などを含む外気との温度差を利用してタービンを回し、発電をおこなうというもの。

今回の実験の目的は、プールにたまった雪からどれくらいの効率で電気を取り出せるかの確認となるそうで、将来的な発電技術の確立を目指していくという。

これまではコストをかけて道路の除雪や屋根の雪下ろしをしていたが、そんな大量の雪が環境に優しく、かつコストも低い積雪発電に役立つとしたら……青森市の人々のみならず、豪雪に悩むすべての人にとって願ったりかなったりの大発明になりそうだ。

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