その手があったか!貨物船に「帆」をつけて燃費向上

欧州航空機メーカー「エアバス」の子会社である「airseas」は、航空業界で養われた技術力を元にして、海運業界に変革をもたらしている。

同社が製造する「Seawing」という大きな帆は、既存の貨物船に取り付けるだけで、なんと10〜40%の燃料を節約できるというのだ。

「Seawing」は、船の前方に取り付けることで、コンピュータと連動して前方の風の状態を確認しながら適切に制御される。展開後は、海抜約200メートルの強風をキャッチしながら、可能な限り効率的な航路を辿れるように船の経路を変更しながら進むという。

機械の取り付けも簡単で、操作にはデッキクルーの介入が必要ないとのこと。デッキの設置面積も限定的で、貨物スペースには影響がないようだ。また、貨物船がどのような燃料を使っていようと、更なる燃費の向上に繋がるというのも大きなポイント。

環境への配慮が大きく進められている運輸業界において、大きなソリューションになることは間違いないと思われる。

同社は、2030年までに世界の艦隊の10%に展開することを目標に掲げているようだ。

© AIRSEAS/YouTube
Top image: © airseas
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