G7広島サミットでも展示されたスマートゴミ箱「SmaGO」

先月開催され、被爆地・広島に世界の主要各国首脳が集まり話題を集めたG7広島サミット2023

この国際メディアセンターにIoTスマートごみ箱が設置されていたのをご存じだろうか?

世界のメディア関係者にも見て・触れてもらう機会をつくり、その取り組みを伝えたのは、IoTスマートごみ箱「SmaGO(スマゴ)」だ。

©ヘラルボニー

このスマートごみ箱は、ソーラーパネルを搭載して発電・蓄電が可能で、ごみが一定量貯まると、自動で圧縮機能が作動

およそ1/5に圧縮し、1台に600リットルのごみを溜めることができる。そのため、ごみが溢れることもなく、街の清潔さを保てるという仕組みを提供する。

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また、内部のセンサーがごみの量を常に検知し、4G通信機能でクラウドに共有。ごみ箱がいっぱいになるとメールでPCやスマホに知らせる機能や、ごみが溜まりやすい場所や時間を分析する機能もあり、効率的なごみ回収の実現に役立つという。

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ごみを正しく捨てることからはじまる循環型社会の形成を目指した「スマートアクションプロジェクト」では、福祉実験ユニット「ヘラルボニー」が協力し、障害をもつ作家とのアートでラッピングされた「SmaGO」が東京・表参道沿いの歩道に設置されて、運用中。

これと同様の開催地広島県在住の作家などのアート作品で彩られた「SmaGO」のプロトタイプ(投入されるごみの種類を自動判別する)が、G7広島サミット国際メディアセンターでは会場内のごみ箱として設置された。

デモンストレーションを展開するとともに、実証テストの経過などその取り組が紹介されたとのことだ。

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サステナブルなごみ回収システムで、資源循環を促進する「SmaGO」。日本発のこんなDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が、世界にも発信されていたというわけだ。

Top image: © ヘラルボニー
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