「玉ねぎの皮」が地球を救う未来
廃棄される玉ねぎの皮が、地球を救うかもしれない——。
テキスタイルデザイナーのRenuka Ramanujam氏が、玉ねぎの皮を使ってプラスチックパッケージの代替品を開発。「HUID」と呼ばれるプロジェクトで、煮た玉ねぎの皮を廃棄された乳製品由来の接着剤で結合させて作るらしい。
©HUID/Renuka Ramanujam
©HUID/Renuka Ramanujam
実は玉ねぎの皮には、食品の鮮度をキープするのに効果的な抗酸化物質や抗菌成分が含まれているらしい。
「HUID」は、プラスチックの廃棄問題だけでなくフードロス問題の解決にも役立ちそうだ。
©HUID/Renuka Ramanujam
玉ねぎは世界中であらゆるメニューに使われるため、廃棄物の量も膨大だという。なんでも、イギリスだけで年間66000トンも出るんだそう。
しかも、玉ねぎの廃棄物の処理にかかる費用も高く、イギリスでは1年あたり2300万ポンド(約37億円)もかかっているとのことだ。
そんな玉ねぎの皮を有効活用できれば、一石二鳥どころではないだろう。
© _huid_/Instagram
また、将来的には玉ねぎの皮を使った循環型エコシステムを目指すとのこと。
「玉ねぎの皮パッケージ」が古くなったら、堆肥にして玉ねぎを育てる。そうして育った玉ねぎの皮を、再びパッケージにする。
そんなサーキュラーエコノミーが実現しそうだ。
「HUID」の詳細はこちらから。
Top image: © HUID/Renuka Ramanujam