【近大が開発】食品ロス防止&栄養たっぷり!稚魚やみかんの皮を使った「ふりかけ」

長引くコロナ禍。単身高齢者や休校中の児童など自分で料理することが難しい人は、栄養バランスが偏るリスクが高い……という現状を受けて、近畿大学・農学部がある商品を開発した。

それが、「近大ふりかけ」。

原材料は、同大学・水産研究所の養殖過程で出た規格外のマダイの稚魚や、附属農場で生産されたみかんの皮など。

食品ロスを防ぐとともに、現代人がとくに不足しがちなカルシウムといった有効な食品成分が含まれている。

©学校法人近畿大学

今回のプロジェクトは、一昨年の5月から始動し、全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環。

農学部・食品栄養学科の学生が中心となって企画開発し、製造は日本で初めてふりかけを商品化した「田中食品」に委託しているそうだ。

パッケージにある結び目は、「近大ふりかけを通じて人と人との関係を繋ぎたい」との想いを表現しているという。

まずは、奈良キャンパス内の食堂や近畿大学奈良病院、近畿大学付属幼稚園へ試食品として配布。食べてくれた人にアンケートをおこない、その意見を参考に商品化するとのことだ。

マグロの完全養殖だけでなく、先日紹介したバイオコークスの開発などなど。フードテック市場のパイオニアとして、様々なプロジェクトを推進する近大。

今後の動向からも目が離せない。

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