日々、適切な量の「野菜」を食べると、メンタルヘルスと幸福度が向上するらしい
厚生労働省が発表した、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」によると、一日に必要な野菜の摂取量は(成人で)350gだそう。
わかっちゃいるが、ただ、これがなかなかに難しいもの。なんせ、日々のことですから。
さて、海の向こうアメリカで米国農務省(USDA)が日々の野菜摂取を心がけたくなるこんな調査結果を発表した。
いわく、日々適切な量を食べることでメンタルヘルスと幸福度の向上を招くんだとか。健康面だけでなく精神的にもメリットあり。その理由とは?
ノースダコタ州「グランドフォークス人間栄養研究センター」の科学者らは、18歳〜65歳までの健康な男女を2つにグループ分けし、アメリカ人の食事摂取基準が定める野菜摂取の推奨量をもとに8週間にわたって調査を実施。
茹でる・蒸すなどの最低限の調理法にとどめた野菜を日々の食事に追加したグループを仮にA、野菜は含まれるものの、摂取目安に足りていない食事をしたグループをBとしよう。
8週間後、すべての被験者に主観的幸福感尺度(SHS)のアンケートを実施した。被験者の視点に基づいて幸福感の状態を平均化しようという試みだ。
結果は、野菜摂取目安に従ったAグループのSHSスコアが上昇。Bグループは数値に変化が見られなかったようだ。
〜〜・〜〜〜・〜〜・〜〜〜・〜〜
さて、これがそのまま日本人に当てはまるかといえば疑問も残るが、誰しもどこかで野菜不足を気にはかけているんじゃないだろうか。
サプリメントやコールドプレスジュースでそれを補えると信じるかどうかは人それぞれ。が、どこかで「ちゃんと食べる」を見直すきっかけをつくることこそが、心の幸福につながるステップなのかもしれない。
最後に、調査に携わった研究員Shanon Loree Casperson氏のコメントを添えたい。
健康のためと心がけてはいても、成人の野菜摂取量を増やすことは容易ではない。それでも、メンタルヘルスにもたらす野菜の健康上の利点にフォーカスすることで、不足しがちな野菜を意識的に増やす動機付けとなるかもしれない。