モンタナ州で、「SEX(性別)という言葉の定義は男性か女性のみ」との法律が施行予定

モンタナ州知事グレッグ・ジャンフォルテが、「セックス(性別)という言葉は男性もしくは女性としか定義できない」との法律に署名した。

性染色体がXXで卵子を形成する生殖器系と内分泌系を持つのが女性、性染色体がXYで精子生成システムを持っているのが男性、と定義されるとのことだ。

これに対し、LGBTQ+擁護者は「トランスジェンダーやノンバイナリーの人たちの法的認知を否定し、権利を削除することになる」と述べている。

一方の法案提案者側は、「性別とジェンダーの法的な意味の違いを明確にするのが目的だ」と主張。「『自分のジェンダーはこれだ』と表現することはできるが、性別は生物学的には男性か女性で、変更は決してできない」ということのようだ。

なお、同様の法律はカンザス州テネシー州ですでに制定されており、どちらも7月1日に施行される予定。モンタナ州は、10月1日が発効日とのことだ。

また、ほかの州でも今回のような法律の導入を検討しているという。

性別やジェンダーに対するスタンスが州によって揺れているアメリカ。今回のモンタナ州のように「性別」と「ジェンダー」を法的に区別する動きは、今後広がっていくのだろうか——。

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