建築界の巨匠が設計した長く暮らせる「避難民のための仮設住宅」

先月5月23日から同年11月26日にかけてイタリア・ヴェネチアにて開催されている「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」は、”建築界のオリンピック”とも称されている。

そこで今回は、イギリスの建築家ノーマン・フォスター卿が出展しているある”作品”が話題になっているらしい。普段は高層ビルやサッカースタジアムなど大型プロジェクトを手がけるのだが、今回の作品は規模感が違うとのこと。

その名は「The Essential Homes Research Project」だ。

この建築は、長い年月を避難民が仮設住宅で暮らすことを想定し、不安定な環境でも安全、快適、ウェルビーイングといった人間の本質的なニーズを提供することをコンセプトに設計されている。

構造に関しては、外装においてコンクリートと断熱材、木材で構成されていて、ベースにはなんと解体時に発生するリサイクル建材を使用しているのだとか。これが実現できたのは、スイスから、革新的、持続可能な建築ソリューションを提供する企業「Holcim」と協力して制作されているからこそなのだろう。

ダイニングテーブルにトイレ、キッチン、ベッド完備と従来の避難所とはかなり違う。

これほどの規模を手頃な価格で販売することはなかなか難しいそうだが、普及されれば災害の多い日本でも活躍しそうだ。

ちなみに、今回のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展、日本からも建築家の大西麻貴氏が作品を出展している。展示テーマは「愛される建築を目指して」。

ヴェネツィア・ビエンナーレ(Biennale di Venezia)

イタリア・ヴェネツィア市の市内各所を会場とする国際的なフェスティバル。1895年に最初の美術展が開催されて以来、120年以上の歴史を有する。「ビエンナーレ」とは「2年に1度」を意味するイタリア語。
現在、美術展、建築展、音楽祭、映画祭、演劇祭の各部門があり、 建築展は、現代の建築の動向を俯瞰できる場として注目される。国別の参加方式を採る数少ない国際建築展でもある。

Top image: © Holcim/Norman Foster Foundation
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。