インド大統領、G20で自身を「バーラト大統領」と表記。その理由とは?
インドのニューデリーで開催された「G20」。じつは、同国のムルム大統領が晩餐会の招待状で自身を「バーラト大統領」としたことが話題となっている。
「バーラト」とはヒンディー語の国名で、インドの憲法では正式名称として定められている。しかし、外交の場では「インド」を使うのがこれまでの主流だった。
今回「バーラト」が使われた背景には、モディ首相率いる「インド人民党」がイギリス植民地時代の名残を払拭するために国名を変更しようとしている動きがあるらしい。もしかしたら、今回の「バーラト」の使用は、国名変更の前触れなのかもしれない。
なお、最近は国連におけるトルコの表記が従来の「Turkey(ターキー)」から「Turkiye(テュルキエ)」に変わったり、植民地時代の略奪品を返還する動きが出てきたりしている。今回の「バーラト」も、そういった流れの一部といえるかも。
ただ、インド国内では国名の変更に反対する声もあがっている模様。
将来的に「バーラト」が国際的な場でスタンダードになるのかどうか、注視していく必要がありそうだ。
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