オバマ大統領夫妻による最後の「クリスマスメッセージ」が公開

 12月24日、ホワイトハウスより毎年恒例のオバマ大統領夫妻による、クリスマスメッセージが公開された。任期中最後のサプライズ演出なのか、ミシェル夫人の振りとともに動画は、就任1年目のメッセージシーンに遡る。どうやらそれはリハーサル風景らしく、笑いが止まらないオバマをミシェル夫人がいさめるシーンが象徴的。

だが、この一瞬の回顧からは見えない、もうひとつのメッセージが2009年にはあった。ここでは、今回公開されたものと、当時のメッセージとを比較してみたい。二人の表情に注目だ。

充足感と自信に満ちた笑顔の2016年

「私たちの国は、以前にもまして強くなってきています。力を合わせた結果、過去80年間で最悪の景気状況からも回復し、9年ぶりに失業率も低水準へと改善した」。

「キリスト教の隣人愛、すなわち思いやりの心は、クリスチャンだけでなく、ユダヤ教徒、ムスリム、たとえ無神論者であっても、すべての人に対して向けられるべきもの」。

「子供たちの明るい未来のために、国民一人ひとりが“友愛”の精神を持たねばならない」。

自信に満ちた表情で、お得意のウィットに富んだユーモアを混ぜながら8年間の成果を振り返るオバマ。そこには終始、笑顔があった。

世相を映す緊張の面持ち、2009年

 こちらは大統領就任1年目。初めてホワイトハウスで迎えるクリスマスを語るオバマ夫妻のメッセージ。最後まで見ると分かるように、この時、二人に笑顔はなかった。クリスマスを祝うメッセージであるはずなのに、だ。

リーマンショックから1年、いまだその影響から立ち直れずにいた多くの人々に向けて、オバマは「回復」や「全力」という言葉を並べ、力強くメッセージを送っている。
同じように、幾度となく登場するのが、「イラク」、「アフガニスタン」、「兵士」、「犠牲」、「支援」といったキーワードだった。

ここに映る表情は、当時の世相をそのまま反映するものだったんじゃないだろうか。聴衆を惹きつけるスピーチ力に定評あったのが、オバマという大統領だ。たとえ、その表情が造られたものだったとしても不思議はない。

思えば、ジョージ・W・ブッシュからバトンを引き継いだのは、世界平和と経済の大混乱期。あれから8年…人種の壁を超え、価値観の共有を重視したオバマ政権から、「トランプ新時代」を迎えるアメリカ。来年のクリスマス、彼のどんなメッセージが聞けるだろうか。

Top Photo by Theo Wargo/WireImage/Getty images
Reference:The White House
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