GoogleがAIディープフェイクの規制を策定中【改革への第一歩】
近年、AIによるディープフェイクや改ざんされたメディアクリップは政治メディアで日常的に使用されており、生成AIの誕生によって加速化している。それよって、政治的な影響力を持つ人物が、実生活で行っていない発言や行動を実際に行っているように見せかけることが可能になり、デマ情報が大量に出回るようになった。
こうした状況を受け「Google」は、AIによって生成されたディープフェイクから私たち人間を守る計画を立てているらしい。
主に政治的なシーンでAIを使用して映像や音声が改変されている場合、その意図を開示するように求めるという。その際、ユーザーが見逃すことのないくらい明確な形で表示をする必要があるそうだ。今年11月から正式に導入される予定で、EU、インド、南アフリカなど、Googleが確認プロセスを持つ地域の選挙において適用される予定だ。
Googleの動きに倣い、「米連邦選挙委員会」もAI生成のディープフェイクなどの広告に関して規制を設ける動き。デマ情報から有権者を守るために役立つとされている。また、一部の地域ではディープフェイクに対する立法措置も採られているとか。
民主党の上院議員で、ポリシーの関連する立法措置を提案したAmy Klobuchar氏はGoogleのポリシー策定を称賛しており、同時に「自主的な取り組みだけに頼ることはできるない」とも『TechRadar』に述べており、引き続きAIに関するルール作りを進めていく考えのようだ。
他テック企業らの動きは
InstagramやFacebookの親会社「Meta」は、AIに対する具体的なポリシーを作成していないものの、「偽造、改変、変形された」音声や画像をデマ情報を流す目的で使用することは禁止している。TikTokでも政治的な利用は一切行うことができない。
現状、“AI”と明記して予防策を講じたのはGoogleのみということだ。
AI活用は賛否両論。
アメリカでは期待よりも懸念を抱く人の方が多いとか。けれど、AIアルゴリズムによって今までは考えもしなかったアイデアを知ることができるなど、新たな可能性を得ることができるという側面も実際に経験したことがあるのでないでしょうか。
規制が万全でないから悪用も行うことができてしまう。ルール作りは重要だ。Googleのようなプラットフォーマーが先陣をきって進めてくれるのは、改革への大きな一歩。AIが正しく活用され、現状では解決が難しい社会課題を打開する存在となることを願っています。