「電気自動車といえばBYD」の時代が到来か

普及が進み、ついに自動車販売全体の1割を超えたEV市場だが、この市場はテスラの独壇場というわけではないらしい。

米国でのEVの存在感はなかなか増してこない一方で、欧州やアジア圏においては急速に市場が拡大している。

東南アジアにおいては、第2四半期の全新車乗用車販売に占めるEVの割合は6.4%と、第1四半期の3.8%から飛躍的に上昇している。

中でも特に目を引くのが、数十年前の日本の自動車メーカーに似たアプローチで東南アジアの“EVリーダー”としての地位を確立しつつある、中国の大手電気自動車メーカー「BYD」だ。

BYDは、東南アジア各国の大手コングロマリットと販売提携を結ぶことで、現地政府による複雑な規制を回避したり、消費者動向が掴みやすくなるなどの恩恵を受けている。また、現地の信頼が厚い代理店との販売提携は消費者の不安解消という点でも功を奏している。

『ロイター』によると、2023年第2四半期に東南アジアで販売されたEVの26%がBYDの車両であり、同メーカーのSUVモデル「BYD Atto 3」は同地域におけるベストセラーとなったようだ。

アナリストのソウメン・マンダル氏は「BYDが最も重視しているのは、利益率の最適化よりもブランドの普及だ」と分析する。

それを裏付けるように、シンガポールではレストランを兼ねたオシャレなショールーム「BYD by 1826」を立ち上げるなど、破竹の勢いは止まりそうにない。

BYDは日本デビューからも数ヶ月が経ち、街中で見かけることも増えてきました。

2023年第3四半期決算の純利益も2倍を超える伸びが予想されているとのことで、これからEVを購入しようとする人にとって選択肢の一つになってきそうですね。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。