【スマホセキュリティに警告】アジア圏でAndroidのマルウェア感染が拡大中。新種の「トロイの木馬」が発見
マルウェアの一種「トロイの木馬」をご存知だろうか。
これは画像や文書ファイル、アプリなどに偽装して端末内部に侵入し、外部からの指令によってデバイスを操るプログラムのこと。
最近、アジア圏でトロイの木馬に類似した新種が発見され、銀行アプリ、電子・暗号通貨ウォレットといった金融系のアプリを狙った詐欺被害が勃発していることが報じられた。
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『The Hacker News』の報道によると、「GoldDigger」と呼ばれるこのマルウェアはAndroid内の「アクセシビリティサービス」を悪用してデバイスに侵入し、個人情報や銀行アプリの資格情報を入手する。このデータから、個人情報の漏洩から資産の盗難など、金融に関する様々な被害を発生させるソフトだという。
つまり、主な標的はAndroidのユーザー。
Google Playのストアや各種企業、さらにはベトナム政府といった信憑性の高いウェブサイトになりすましてアプローチしてくるため、詐欺だと見抜くのが難しいようだ。
最も有効な対策とされるのは、オプション項目の一つ「不明なアプリをインストール」を許可しない(オフにする)こと。アプリによるユーザーアクションのコントロールを止めることで、ウイルスによるデバイスのリモートアクセスを防ぐことができる。
Gold Diggerの活動範囲は、APAC全域やスペイン語圏まで拡大する可能性も危惧されており、今後日本を含めた広い範囲に影響が及ぶ可能性もある。
特にAndroidユーザーは、今一度セキュリティ設定を見直し、細心の注意を払っておこう。
© 2023 NEW STANDARD
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このマルウェアはAndroidを標的にしているようですが、iPhoneのシェア率が高い日本と言えども、注意を払っておく必要はありそうですね。
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