7割の大学生が肯定「パーパスを制定している企業に好感を持つ」

「企業が存在する理由」「社会においてどのような責任を果たすのか」をわかりやすく言語化した“パーパス”を制定する企業が、近年増加傾向にあるという。

Z世代はこれをどの程度意識しているのか?

2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職情報サイト・あさがくナビを運営する「株式会社学情」がおこなった調査結果をご紹介。

©株式会社学情

まずは、「パーパスを制定する企業に持つ印象」から。

これに対し「好感が持てる」と「どちらかと言えば好感が持てる」を合わせた肯定的な回答は全体の69.1%。「どちらとも言えない」は24.5%で、「どちらかと言えば好感が持てない」と「好感が持てない」を合わせた否定的な回答は6.4%。

簡潔にいえば大多数の学生が好感を持っている、という結果に。

©株式会社学情

続いて「就職活動において、パーパスを知ると志望度が上がりますか?」との質問。

これには、「志望度が上がる」と「どちらかといえば志望度が上がる」を合わせた肯定的な回答が59.4%。「どちらとも言えない」は30.9%。「どちらかと言えば志望度は上がらない」「志望度は上がらない」を合わせた否定的な回答は9.6%。

就活の大きな指針となってきている様子が伺えた。

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最後は「自身のパーパスや自身が解決したい社会課題を意識していますか?」。

これについて「意識する」と「どちらかと言えば意識する」を合わせた肯定的な回答は43.2%。「どちらとも言えない」が34.9%で、「どちらかと言えば意識しない」と「意識しない」を合わせた否定的な21.9%に。

一見すると、ほか2つの質問と比べて否定的な回答の割合が高く、企業のパーパスを気にする一方で自身のパーパスはそれほど……?とも取れる結果。

しかし、具体的な意見として「まだ自分事として考えられる社会課題までは見つけられていないが、どのように社会に貢献するかを考えていきたいと思う」「実際に就職活動を進める上で、自身のパーパスや解決したい社会課題も見つけていきたい」のような意見が散見。つまり、パーパスがないわけではなく、策定中という前向きな状態であるケースが多いことがわかった。

「パーパス」──企業の発展において今後ますます重要になっていきそうなキーワードだ。

<調査概要>

【調査期間】2023年9月21日~2023年9月28日
【調査機関】株式会社学情
【調査対象】「あさがくナビ2025(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
『有効回答数】375件
【調査方法】Web上でのアンケート調査

Top image: © iStock.com/kokouu
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