かつて栽培されていた幻の銘茶「渋谷茶」復活プロジェクト、始動!
今では想像もできないだろうが、明治時代には東京・渋谷区に広大な茶畑が広がっていた。
松濤エリアで採れる茶葉は「渋谷茶」と呼ばれて愛され、上渋谷村を中心に原宿村、宮益町、代々木村、幡ヶ谷村と広がる約200~300ヘクタールの広大な茶畑となっていった……。
©一般財団法⼈渋谷区観光協会
しかし、静岡茶や宇治茶の流入、土地環境の変化などでその数は減り、いつしか栽培されることはなくなった。
それから月日が流れた2019年──。「鍋島松濤公園」にかろうじて現存していた4本の苗木の発見により、培養がスタート。2024年には本格的に渋谷茶の復活プロジェクトが始まる。
プロジェクトには、渋谷茶の苗木をみんなで育て茶葉を煎じるワークショップや、ティータイムを楽しもうという体験型のイベントをはじめ、渋谷区のカフェやレストランでの渋谷茶を使ったフードやノンアルコールカクテルの提供といった新感覚のコンテンツが多くラインナップ。
渋谷茶を通じた体験が、渋谷の街の新たな名物となることを目指していく。
©一般財団法⼈渋谷区観光協会
また、貴重な苗木を無償提供するキャンペーンも実施中。
数量限定なため、渋谷の街で苗木を大切に育ててくれる団体や、農園を運営している方々優先的に抽選されるという。
かつての渋谷民に愛された幻の銘茶、完全復活が待ち遠しい。
幻の銘茶「渋谷茶」公式サイト
Top image: © 一般財団法⼈渋谷区観光協会