ゲームの中だって、自分らしい姿で。Doveの「Real Virtual Beauty」プロジェクトが始動
ビューティケアブランド「Dove」が、「Epic Games」「Women in Games」と提携して、ゲーム内の女性キャラクターの多様性を拡大するプロジェクト「Real Virtual Beauty」を立ち上げた。
近年、ますます多くの女の子がゲームの仮想世界で時間を過ごすようになってきている。ゲームは、つながりやコミュニティ、自分らしい表現方法を見つけられるなど、プラスの影響をもたらすこともある。
その一方で、ゲームのなかの「女性」の描写は、必ずしもポジティブなものばかりとは限らない。
ゲーム内の女性キャラクターはしばしば過度に性的に描かれ、非現実的な美の基準のなかで創作されることが多い。Doveの調査によれば、女の子のうちじつに74%が、ゲームのキャラクターを「もっと現実の女性のような見た目にしてほしい」と感じているという。
もちろん、「自分じゃない別の誰か」になりたくて、自分とは異なった外見のアバターを望む人もいる。でも「自分らしい見た目でゲームができる」という選択肢だって、用意されてもいいはずだ。
こうした背景から「Real Virtual Beauty」では、ゲームにおける女性の表現を多様にし、ゲームを女性や少女にとってポジティブな空間にすることをめざしている。
プログラムの一環として、ゲームに登場する女性キャラクターを適切に表現したグローバルなキャラクターアートコレクションを構築し、開発者に対して、ゲームにおける美と多様性について教育するためのオンラインコースを設置するそうだ。
キャラクターのコレクションには無料でアクセスができ、業界の専門家と開発したモジュールを利用して、アバターやキャラクターの開発時における無意識の偏見を回避する方法を開発者に伝えるものになっている。
また、ゲームスタジオ「Toya」と独自に開発したセルフ・エスティーム(自尊心)がテーマの教育用ゲーム『Super U Story』などもRoblox上で無料公開中だ。
これまでも、「美の価値観」をひろげるべく様々なキャンペーンを積極的に行ってきたDove。その活動は、どうやら現実世界だけにとどまらないようだ。