見た目はカマンベールチーズ。でも味は……
一見カマンベールチーズのようだが、じつはまったく違う。
これ、日本で古来から親しまれてきた麹菌(コウジカビ)で発酵熟成させた、純和風のナチュラルチーズ「麹チーズ」である。
国産ナチュラルチーズの
“競争力強化”に向けて
©株式会社HB
日本には300以上のチーズ工房が存在するそうだ。しかし、原料となる国内の生乳の価格が高いため、国産品は輸入品に比べコスト面で不利な状況にあるという。2019年の時点で総消費量の約87%は輸入品だったが、昨今の世界情勢の変化により価格競争力はさらに低下。日本の酪農生産基盤への影響などの懸念も生まれているそうだ。
そんな課題を解決すべく、農林水産省が国産ナチュラルチーズの競争力強化に向けた取り組みを開始。日本獣医生命科学大学を中心に「日本オリジナルチーズ開発コンソーシアム」が結成された。
その第1弾として誕生したのが「麹チーズ」である。
味噌や醤油を思わせる
うま味の強さ
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麹菌は、古来より味噌や醤油をはじめとした伝統的発酵食品の製造に利用されてきた。日本醸造学会により“貴重な財産”として「国菌」にも認定されている。麹チーズはまさに味噌や醤油を思わせる強いうま味が特徴で、“和食に合う”仕上がりだとか。新潟県産大吟醸酒の酒粕を配合しているため、日本酒との相性も抜群という。
ほかのチーズと比べて塩分相当量が低く、減塩を意識している人にもおススメだとか。開発ストーリーを含め、詳しくはYouTubeでチェックを。
© 日本獣医生命科学大学【公式】/ YouTube
現在、公式HPにて販売中。ひとくちで日本を感じる。そんな真新しいチーズをぜひ一度試してみてはいかがだろう。
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