「ありがとう」は、ポイントで届ける時代

昨今「Uber Eats」などでもチップのやりとりが発生することもあるようだけど、もっと手軽に感謝や応援の思いを届けることで、カスタマーも提供者も互いにメリットのある仕組みがスタートするようだ。

明日6月1日から、「JR東日本」がこれまでトライアルでサービス展開をしてきた「TipSmile(チップスマイル)」を本サービスとして提供開始する。

従業員や店舗へ届ける
「ありがとう」「がんばって!」

「TipSmile」は、カスタマーの感謝や応援の想いを、従業員や店舗に宛てて届けるサービスだ。

商業施設などを利用した際、店頭の「TipSmile」専用二次元コードやSNSなどで配信される専用URLからWEBサイトにアクセスするだけの簡単操作で、従業員や店舗にメッセージを送信できるというもの。

©東日本旅客鉄道株式会社

6月1日から新たに「JRE POINT」をチップとして、従業員に送信する機能が追加されることになる。

貯まったJRE POINTのなかから最大200ポイントをチップとして従業員に送ることで、いいサービスを受けた、出会ったときの“感謝や応援”の想いを伝えられるようになるというもの。

「TipSmile」で感謝の連鎖?

©東日本旅客鉄道株式会社

このポイントをチップとして贈るとともにメッセージを投稿すると、特典としてJRE POINTが付与されるというのもオモシロい。

感謝をしたアクションが、商業施設や従業員サイドにとっては貴重な意見だったり、よりよいサービス向上へのアンケート回収など、新しいマーケティングツールになったりもする。そして、その御礼がJRE POINTで還ってくる。こうした「ありがとう」の連鎖ともいえるのが「TipSmile」の仕組みだ。

「個人宛て」と「店舗宛て」の2種類

には店舗の業態やサービス提供のかたちなど、それぞれの特性にあわせて従業員宛に贈る「個人宛てチップ」と、店舗へ贈ったチップが後日従業員に分配される「店舗宛てチップ」の2種類が用意される。1ヵ月のチップ付与上限回数は5回までというから、その機会は上手に使うことを考慮する必要もありそう。

対象店舗については、2024年10月までに約20ヵ所での運用が順次開始されるとのこと(詳しくは以下を参照)。

「ありがとう」をポイントで送る。キャッシュレス時代の新たなチップの考え方として、こういうのもアリなんじゃないだろうか。

 

「TipSmile」運用予定施設 ©東日本旅客鉄道株式会社
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