使うだけで料理の「塩味が増す」、例のスプーン
今から約2年前、「キリンホールディングス」株式会社が開発中だった、食器型デバイス「エレキソルト」。当時から追っかけてきた同デバイス、実証実験段階を経て、いよいよ一般販売が開始された。
塩分過多の現代人へ
“電気のチカラ”で塩味を補え
©キリンホールディングス株式会社
今回発売されたのは「エレキソルトスプーン」。
特殊スプーンで食事をすると、塩味を擬似的に増強させる独自の電流波形によって、通常の約1.5倍の塩味を感じられるという魔法のようなもの。
キリンホールディングスの調査によると、濃い味で食べたい料理は1位がラーメン、2位がみそ汁という結果だそうで、この背景には減塩のために食べることを控えているラーメンを「ご褒美食」として食べたい、汁物のように日常的に食べるものをおいしく食べたいというニーズがうかがえる。それに応えるべく、箸やお椀などの複数の食器のなかから、まずはスプーンの販売に踏み切ったわけだ。
電流は人体に害のない程度の微量なもので、使用方法はスイッチを入れていつもどおり使うだけ。汁物のほかにも、カレーやチャーハン、丼ものなどを食べるときに使えば、日々の食塩摂取量を控えつつ、満足度の高い食事を取ることができる。
ところで、20歳以上の日本人が1日当たりに摂取する食塩量は10.1gなんだそう。これ、WHOが掲げる食塩摂取推奨量5.0gの2倍以上という結果。健康志向が高まる現代だからこそ、接種制限が必要な方々のみならず、こういったデバイスが本気で求められるのかもしれない。
なお、第1弾の販売はすでに終了しており、次回は6月中下旬から予約・抽選販売の受付が開始される。価格は税込1万9800円。気になる方はこちらから。
Top image: © キリンホールディングス株式会社