アムステルダム、新しいホテルの「建設禁止」を発表

海外旅行ができる日常が戻ってきたことは、喜ばしいこと。しかし、観光客の増加に伴い、オーバーツーリズムが問題視されるようになってきた。

そんなオーバーツーリズム対策として、オランダの首都アムステルダムが大胆な施策を講じたようだ。

ホテルの「新規建設」禁止します!

アムステルダムは、オーバーツーリズム対策としてホテルの新規建設を禁止すると発表。ほかのホテルが閉館しない限り、新しくホテルを建てることはできないという。また、新ホテルの建設可能となった際も、より近代的もしくはよりサステナブルなデザインにする必要があるとのこと。

オランダは気候変動対策として同国空港への着陸便数を削減しており、今回の大胆な方針も持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環と言えるかもしれない。

目指すのは
「バランスのとれた観光」

ホテルの新規建設禁止が導入された背景にあるのは、アムステルダムが目指す「Tourism in balance(バランスの取れた観光)。これは、およそ3万人の住民の声をもとに策定された住民と観光客の共存を実現させる計画だという。

具体的には、ホテルに宿泊する観光客を年間2000万人に制限することを目標としているとのこと。また、市内の特定エリアでの大麻禁止や一部のクラブやバーの営業時間短縮、運河クルーズの制限なども目指すそうだ。

日本でも、公共交通機関の混雑やマナー違反による地元住民への迷惑など、オーバーツーリズム(観光公害)が問題となっている。アムステルダムの取り組みは、日本にとって道標となるかもしれない。

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