【史上最年少】16歳の米少女が「三大海峡」制覇!

大西洋に歓喜の渦が沸き起こった──。

7月13日、米国カリフォルニア出身の高校生Maya Merihegeが、英仏海峡を史上最年少で完泳。2021年にカタリナ海峡、2023年にはマンハッタン島一周を泳ぎきったMayaは、今回の成功で、「トリプル・クラウン」と呼ばれる3大海峡を制覇。オープンウォータースイミング界の史にその名を刻んだ。

常人離れした“挑戦”へと
ティーンを誘ったもの

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距離にして20.5マイル(約33km)、時間にして11時間39分。

常人ではとても耐えられない挑戦に、ティーンエイジャーを誘ったもの……それはいったい何だったのか。Mayaは『ABC 7NY』の取材にこう答える。

“自分が募るお金がなんらかの変化をもたらしていると思うと、泳ぎ続けられました……がんの苦しみを終わらせたいんです”

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Mayaの原動力は、「がんで苦しむ人たちを救う」こと。

2017年から、水泳イベントを通じて、がん治療研究への寄付金を募る慈善団体「Swim Across America」に参加、7年間でおよそ10万ドル(日本円にしておよそ1400万円以上)の寄付金を集めてきた。今回のチャレンジもその一環。がん治療研究の発展を願って、過酷なレースに挑戦したというわけだ。

 “(海峡横断中は)クラゲの群れの中を泳いだり、腹痛に悩まされたりしたけれど、がんになった子どもたちが直面することとは比べものにならないと思い続けました。 おかげで、最後まで泳ぎ続けることができました”

準備備期間中、Mayaはスキー事故に遭遇。膵臓の良性腫瘍も発覚するなど、自身の健康問題に度々直面した。治療をしながらのトレーニングは決して楽なものではなかったが、最後まで諦めずに取り組み、結果偉業を成し遂げるに至ったそうだ。

Mayaの次なるチャレンジは?

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苦難にも屈さず、英仏海峡横断という快挙を成し遂げたマヤ。彼女を次に待ち構えるのは、高校を卒業するという別のチャレンジだそう。そちらの方が何倍もたやすいミッションに思えてしまうが……。ともあれ、海峡横断で培った心の強さ、前向きさがあればどんな試練もきっと乗り越えてしまうだろう。

眩しいティーンエイジャーの今後に期待したい。

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