和歌山の絆と人情が交錯する「スナック生まれ」のお菓子

グラスに入った一杯の水割りとともに、スナックで生まれたのは……「ひとり」「であい」「わかれ」。

これ、夜のとばりが下りるころに描かれる人間ドラマってわけではなく、甘くおいしい“スナック菓子”(あんバタースコーンサンド)の名称だ。

和歌山のスナック「Quattro(クワトロ)」から誕生した、スナック菓子ブランド「an and an(アン アンド アン)」。今月からグランスタ東京に初の常設ショップをオープン、都内での販売をはじめている。

©株式会社スマイルズ

スナック生まれのスナック菓子

ブランドのはじまりは、コロナ禍の2020年に遡る。
外出を控える人々の影響もあり、それまで当たり前のようにできていたお店の営業が難しくなったスナック「クアトロ」。そこで、従業員たちの仕事づくりの一環としてはじめたのが手作りスコーンの販売だった。

人と人との繋がりが希薄になってしまった時期だったこともあり、名物をつくることで“地元が活気を取り戻すのに少しでも貢献できないか?”という思いも、後押ししたという。

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地元新内の製餡所とのつながりを生かしてできあがったのは、全粒粉と御坊市「塩屋の天塩」を使ったスコーンであんを挟んだ看板商品のあんバタースコーンサンド。

あんこのみの「ひとり」、あんことバターの「であい」、あんことバターの「わかれ」は、スナックでの人間模様のように、さまざまな関係性と豊かな味わいを表現して名付けられたそう。

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人と人が交差する「スナック」の味?

丁寧に手作りされた「an and an」のスコーンやサブレは、一つひとつ表情が異なり、 スタッフの個性が表れているかのよう。

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スタッフたちがそれまでの道のりで泣いたり、笑ったり、困ったり、頑張ったり、お客さまや仲間に心配、応援もしてもらったり……。そんなたくさんの気持ちを託してカタチにしたもの。スナックの店内の一角からはじまったお菓子だけど、そこには和歌山の人情や暮らす人々などの魅力って味が詰まっているのかもしれない。

東京駅に初の常設ショップオープン

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“スナック発祥”という、なんともローカルなお菓子だが「和歌山の新名物」を目指して全国に発信したところ、各地の百貨店催事で注目を集めるようになり、ついには今月9月13日、初の常設店をJR東京駅構内のグランスタ東京B1 銀の鈴エリアにオープンするにいたった。

新店では、次なる看板商品「あんバターサブレサンド」も登場。サクサクほろほろ食感のサブレに、イタリア産ピスタチオを使用したあんバタークリームと、ブランデーに付け込んだグリオットチェリーを挟んだ新味だ。

東京駅で購入する手土産やプレゼントにぴったりのサブレは、店舗・期間限定での用意となっている。こちらもお試しあれ。

『an and an グランスタ東京店』
【場所】
東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内B1F 銀の鈴エリア
【営業時間】
8:00~22:00(月~土)/ 8:00~21:00(日・祝日)※翌日が祝日の場合は、22:00まで営業

【an and an オンラインショップ】
https://anandan.base.shop/
【Official Instagram】
https://www.instagram.com/an_and_an.tokyo/

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