全米No.1を支えた！「Chick-fil-A（チックフィレイ）」の秀逸ピン

企業ブランディングにおいて、いまやSNSは消費者との接続を考えるうえでも必須のプラットフォーム。なかでも海外企業が注目しているのがPinterest。

そこで、シリーズ「世界の企業Pinterest好事例」では、思わずピンしてしまいたくなるような各企業のPinterest活用術をご紹介！

「Chick-fil-A（チックフィレイ）」は、アメリカ、カナダ、プエルトリコで2700以上の店舗を展開するチキンサンドイッチ専門店。日本は未上陸も、アメリカではもっとも成功しているファストフードチェーンのひとつだそう。業績は右肩上がりにあり、現在1店舗あたりの売上は、「マクドナルド」の2倍とも言われています。それを裏付けるように、2022年には同国の10代が選ぶフェイバリットな外食チェーン、堂々の1位に選出。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのChick-fil-A人気。そして、これを後押ししているといっても過言ではないのが、ここに紹介するボード「Nighty-Nuggets」。人気テイクアウト商品をアレンジしてつくるオリジナルのディナーレシピを集めたボードです。

ピンの形式はすべて動画、マーケティング部、商品開発部……と「Chick-fil-A」の従業員たちが解説を担当。様々な部署の人間が自宅のキッチンから、渾身のアレンジメニューを紹介しているのがオモシロいんですよね。

ナゲット、骨付きチキン、ストロベリーシェイク、etc……ときに家族の手も借りながら、メニューを“家庭の味”に様変わりさせる様子は目からウロコ。いつもそのまま食べてるあのメニューが、こんなに素敵なディナーになるなんて……！つい保存して、誰かと作りたくなってしまいます。

ちなみにこのボードが作成されたのは、パンデミックが猛威をふるった2020年。店内飲食がはばかられた当時、テイクアウトの新たな楽しみ方をレシピ動画と相性の良いPinterestで発信したことから、一気に火がついたようです。

コロナ禍のピンチをものともしなかった成長の背景には、“安くて早い”だけじゃない、商品価値を伝えるボードがあったのかもしれませんね。