子どものおやつにも「機能性」を。7000万円資金調達した注目のD2Cブランド

共働き世帯の増加や食に対する意識の変化に伴い、「子どものおやつ問題」は、多くの親にとって悩ましい課題となっている。

「甘いものをあげたいけど、虫歯や栄養バランスが気になる」。そんな葛藤を抱える親世代に、新たな選択肢を提示するブランドが注目を集めている。

「おいしさ」と「栄養」の両立を実現
子どもの笑顔が溢れる「ギルトフリーおやつ」

© kids_snack_lab / Instagram

2023年4月に本格販売を開始したD2Cブランド「KIDS SNACK LAB」(以下、KSL)は、「子どもたちに楽しく・おいしく栄養を摂ってほしい」という想いのもと、従来のお菓子のイメージを覆す、栄養機能性とおいしさを兼ね備えた商品を開発・販売している。

KSLの商品は、子どもに不足しがちな鉄分、ビタミン、ミネラル、乳酸菌などをバランスよく配合。油はオレイン酸とリノール酸のバランスが良い米油を使用し、白砂糖の代わりに低GIのアガベシュガーやアガベシロップを採用するなど、原料へのこだわりも徹底。

開発過程では、4歳から12歳の子どもによる試食と意見交換を繰り返し実施。管理栄養士や工場など、社内外の専門家と協議を重ね、味にも妥協しない商品開発を行っているという。KSL代表の古谷氏は、「子どもたちがおいしく、楽しく栄養摂取ができる選択肢になり、結果的に日々の食事準備の負担も軽減されたという感想を頂いた」と、顧客から高い評価を得ていることを明かす。

「食育テック」が切り拓く
未来の食卓とおやつタイム

「矢野経済研究所」の調査によると、健康意識の高まりを背景に、国内の健康食品市場規模は2024年には9000億円に達すると予測されている。世界に目を向けると、市場規模は1100億ドルを超え、今後も成長を続ける巨大市場だ。

KSLは、2024年10月29日に総額7000万円の資金調達を実施したことを発表。今回の資金調達により、新商品開発や販路拡大に加え、グローバル展開や栄養データの分析研究にも注力していく方針だ。

「D2Cというビジネスモデルだからこそ実現できた、高品質な商品を手頃な価格で提供できるという強みを活かし、今後は、より多くの消費者に手に取ってもらえるよう、共感できる企業とのパートナーシップを強化していく」と語る古谷氏。

KSLは、従来のお菓子の概念を超え、「食育」という新たな価値を提供することで、親子の笑顔溢れる未来を創造しようとしている。テクノロジーを活用し、食の課題解決に挑む「食育テック」分野を牽引する存在として、KSLの挑戦は始まったばかりだ。

👀GenZ's Eye👀

「低GI」、「オレイン酸」なんて、私が子どものときに食べていたおやつには一切謳われていなかったけれど、今やそんな“機能性”がおやつの魅力になっているんだな〜。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。