「ソロ花見」時代の到来。2025年のお花見事情に変化アリ
春の到来とともに心躍る「お花見」。
ただ……おいしい食事やお酒を囲んで大人数で楽しむ。そんな定番スタイルは、どうやら過去のものになりつつあるかもしれない。
もはや宴会は古い?
少人数で楽しむ「マイクロお花見」
「くふう生活者総合研究所」が行ったお花見に関する調査によると、2025年は「ソロ花見」「歩きながら楽しむ」「ノンアル花見」といった、新しいお花見スタイルが主流になる兆しを見せているという。
同調査、2025年に「お花見に行く・行きたい」と回答した人は、全体で63.9%という結果からも、依然としてお花見人気は高いようだ。しかし、注目すべきは「誰と楽しみたいか」という点。
もっとも多かった回答は「家族など少人数で気楽に」(52.7%)、次いで「パートナーや友人とふたりでゆっくり」(47.6%)と、少人数派が多数を占めた。大人数での賑やかな宴会よりも、気心知れた仲間とゆったりと過ごすスタイルが求められていると言えるだろう。

“映え”も満喫
「歩きながら楽しむ」お花見のススメ
お花見のスタイルにも変化の波が訪れている。
同調査では、77.5%もの人が「桜並木や公園を歩きながら」楽しみたいと回答。 従来主流だった「会社や友人グループなど大人数でにぎやかに」は、どの年代も2割に満たない結果となった。
「歩きながら楽しむ」スタイルは、近年注目されているマイクロツーリズムの側面も持ち合わせている。近場の桜並木を散策しながら、その地域のカフェに立ち寄ったり、隠れた名所を巡ったりと、新たな発見を楽しむこともできるだろう。

お酒なくてもOK!
「ノンアル花見」で広がる可能性
そして、お花見の定番ドリンクにも変化が。
「お花見の際に飲みたいもの」として、もっとも支持を集めたのは意外にもソフトドリンク(52.3%)だった。ノンアルコール飲料を含めると、6割以上の人がアルコール以外の選択肢を支持していることになる。
近年、健康志向の高まりや多様な価値観の広がりから、お酒を飲まないライフスタイルを選択する人が増えている。ノンアルコール飲料も種類豊富になり、お花見を盛り上げるのに一役買ってくれるに違いない。おいしい食事や景色を楽しみながら、無理なく自分のペースで楽しめるのが「ノンアル花見」の魅力。半数以上が「ソフトドリンク」とした回答にも納得か。

新しい時代の「お花見」を満喫しよう
くふう生活者総合研究所の調査結果からも、2025年のお花見は、従来の常識にとらわれない自由なスタイルが台頭してきているように思える。少人数でゆったりと、自分のペースで、そしてお酒を飲まなくても楽しめるお花見が、これからのスタンダードとなっていくのかもしれない。