忘年会に参加したいZ世代、警戒する上司世代。Job総研が忘年会に関する意識調査を発表
パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」が、「2025年 忘年会意識調査」の結果を発表した。
社会人男女421人を対象に実施されたこの調査では、職場の忘年会に対する世代間の意識の違いや、コロナ禍を経て変化する忘年会文化の実態が明らかになっている。
今年の実施率は7割、参加意欲は20代が3年連続トップ
今年の忘年会の実施有無については、「開催あり」が69.1%と約7割に上り、コロナ禍以前の水準に近づきつつあることが示された。

参加意欲も「参加したい派」が60.1%と過半数を占め、中でも20代の参加意欲は71.0%と、3年連続で全世代の中で最も高い結果に。

参加したい理由としては、「メンバーとの関係構築」(47.0%)が最多で、特にテレワークの普及などで希薄になりがちな職場での対面コミュニケーションを求める声が背景にあると見られる。


不参加理由は「プライベート優先」、上司世代はハラスメントも懸念
一方、参加したくない理由のトップは、全世代共通で「プライベートを優先したい」(56.5%)だった。
また、自由回答では、特に40〜50代の上司世代から、ハラスメントへの配慮から飲み会での振る舞いに気を使うことへの疲れをうかがわせる声も見られたという。
職場の忘年会文化の必要性については、「必要だと思う派」が54.0%と過半数を占めたものの、意見は賛否に分かれており、一律の開催が難しい現代の職場環境を反映した結果となった。

6割が「出世のチャンス」と認識
かつて人脈形成や昇進の機会とされた忘年会だが、現代でも60.5%が「出世のチャンスだと思う派」であることがわかった。
また、「無礼講」という言葉に対しては、「リラックスの指示と受け取る」が37.3%で最多となり、かつての接待的な要素は薄れ、よりフラットな交流の場へと意識が変化していることが示唆された。
Job総研は、今後も忘年会文化は、時代の流れとともにその形を変えながら存続していくと分析している。

【調査概要】
調査対象者:現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国/男女/20~50代
調査期間 :2025年10月29日〜11月4日
有効回答数:421人
調査方法 :インターネット調査






