Z世代の9人に1人がオンラインで交流。プレマシードのコミュニティに関する実態調査
通信制高校の紹介サイトを運営するプレマシードが、「Z世代のコミュニティ実態調査」の結果を発表した。
この調査は、15歳から22歳の男女600人を対象に実施されたもので、コロナ禍以降の生活様式が当たり前となった世代の、コミュニケーション手段や人間関係の変化を明らかにすることを目的としている。
オンラインとリアルの間で揺れる価値観
調査によると、友達がいるコミュニティとして最も多かったのは「学校」(89.3%)だったが、「オンラインでの共通の趣味を持つコミュニティ」も11.2%と、学習塾や習い事を上回る結果となった。
SNSなどを通じて出会う「リアルでは会ったことのない人」との関係については、「趣味や推しの話が合えば、十分親しくなれる」と肯定的に捉える回答が82.2%に上った。
一方で、「会ったことのない人と関わるのは不安を感じる」という回答も81.7%に達しており、オンラインでの交流に可能性を感じつつも、同時に不安を抱えているZ世代の複雑な心境がうかがえる。


「狭く深く」と「広く浅く」を使い分ける関係性
友達との関係性については、「狭く深い関係が多い」が70.6%を占めた。
しかし、同時に「表面的な会話はするが、深い話はしない関係の友達がいる」と回答した割合も87.0%に上り、深いつながりと浅いつながりを意識的に使い分けている様子が見て取れる。
この傾向はSNSの利用方法にも表れており、「Instagram」では70%以上が、「X(旧Twitter)」でも過半数が2つ以上のアカウントを所持。
その理由としては、「プライベート用と推し活用」「見る用と交流用」「親しい友人用とそうでない人用」など、関係性の濃淡に応じてアカウントを使い分けるという回答が多数寄せられたという。



コミュニケーション疲れと求める距離感
人と関わる際に「ちょうどよい」と感じる距離感については、「気軽に連絡がとれる関係」(46.3%)、「つかず離れずの、程よい距離感」(38.5%)といった回答が上位を占めた。
また、「オンライン・リアルのコミュニケーションに疲れた、めんどくさいと感じることはありますか」という設問に対しては、合計80.8%が「ある(よくある・時々ある)」と回答。
常時接続が可能な環境が、コミュニケーション疲れの一因となっている可能性が示唆された。


<調査概要>
調査手法 : ネットリサーチ
対象者条件: 【性別】 男性、女性
【年齢】 15~22代
【地域】 全国
【その他条件】コロナ禍に学生生活を送っていた人
調査期間 : 2025年8月8日 ~ 8月18日






