Z世代の4割は電話が苦手。テキスト通話アプリの調査で浮かび上がったコミュニケーションの実態
Z世代の間で「電話離れ」が進行していると言われる中、その実態を示す意識調査の結果が公表された。
テキスト通話アプリ『Jiffcy(ジフシー)』を運営する株式会社穴熊が、8月7日の「話す日」にちなんでZ世代を対象に実施したこの調査からは、電話に対する若者のリアルな感覚が見えてくる。
4割が抱える苦手意識、理由は「緊張」
調査によると、Z世代の40.6%が電話に対して「苦手意識を感じている」と回答した。その一方で、「まったく苦手意識を感じていない」と答えた層も32.7%存在し、電話に対する感覚には個人差があることも示された。
電話が苦手な理由として最も多く挙げられたのは、「緊張するから」(75.8%)。次いで「慣れていないから」(39.8%)、「まわりに話し声が聞かれるから」(38.3%)と続いた。
また、電話を受ける側としても、42.8%が「電話がかかってきて嫌な気持ちになったことがある」と回答。
かかってくること自体がストレスに繋がるケースもあるようだ。



代替手段はメッセージングアプリ
「普段電話の代わりに何を使っていますか」という質問に対し、最も多かった回答は「LINE」(94.6%)だった。
続いて「Instagram」(66.0%)、そして調査元のテキスト通話アプリ『Jiffcy』(42.9%)が挙げられた。
Jiffcyの利用者に「電話よりテキスト通話を選ぶ理由」を尋ねたところ、「緊張しないから」(63.6%)が最多となり、「まわりに話し声が聞かれるから」(44.4%)がそれに続いた。
電話が苦手な理由として挙げられた項目を、テキスト通話が解消する手段として選ばれている様子がうかがえる。


多様化するコミュニケーションの選択肢
今回の調査結果について、株式会社穴熊の代表取締役CEOである西村成城氏は、Z世代の約半数が電話に苦手意識を感じる一方で、コミュニケーション方法がこれまでになく多様化していると指摘。
気分や相手との関係性に応じて最適な手段を選べるよう、今後もコミュニケーション課題に向き合っていくとのコメントを寄せている。
声を発する必要のないテキストでのやり取りが、緊張やプライバシーへの配慮といった現代的なニーズに応える選択肢として、Z世代のコミュニケーションを支えているのかもしれない。
調査概要
「電話離れ」に関する意識調査
期間:2025年7月25日~2025年8月6日
調査対象者:Z世代
調査方法:インターネット調査
有効回答数:315名
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります。






