「パーソナライズドリンク」体験を提供するNOMU、シードラウンドで4億5千万円の資金調達を実施

独自開発のリユースカップ式ドリンクマシンで、パーソナライズされたドリンク体験を提供するNOMU ENTERPRISEが、シードラウンドで4億5千万円の資金調達を実施した。

今回の調達により、累計調達額は7億5千万円となり、今後の事業成長に向けた人材獲得や技術開発を加速させるという。

NOMUが開発したリユースカップ式ドリンクマシン「NOMU POD」は、ユーザーの好みや気分に合わせてドリンクをカスタマイズできるのが最大の特徴。

150種類以上のベースドリンクに、甘さやフレーバーの調節、サプリメントの追加などを行い、100万通り以上の組み合わせから自分だけの一杯を創り出すことができる。

専用アプリでは、AIバーテンダー「NOMUちゃん」に相談しながらドリンクをカスタマイズすることも可能だという。

商品は、2025年9月から横浜市庁舎内で実証実験が開始されている。

このサービスは、パーソナライズされた体験だけでなく、環境課題の解決にも貢献することを目指している。

ドリンクは、ステンレス製のリユースカップ「NOMU TASO」で提供され、ペットボトルなどのプラスチックごみ削減に繋がる。

アプリ内では、リユースカップの利用によって、どの程度プラスチックごみの削減に貢献したかが可視化されるなど、「楽しさ」を取り入れた視点でサステナビリティに取り組んでいるとのこと。

CEOの森國麦氏は、「飲料の消費体験をまったく新しい『喜び』と『エンターテインメント』へと進化させる」とコメントしている。

NOMUは今後、サービスを国内外に拡大すると共に、ドリンクを楽しむことができる体験型ストアのオープンも視野に入れているという。

一杯のドリンクが、人々の日常に新たな彩りをもたらす存在となるかもしれない。