日本の子供は高い計算力を持ちながらも自信がないことが判明、スプリックス教育財団の国際調査

公益財団法人スプリックス教育財団は、「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」を実施し、日本を含む6か国の子どもたちの「計算への自信」と「計算力」に関する比較結果を発表した。

調査によると、日本の子どもたちは計算力が高い水準にあるにもかかわらず、それに対する自信や好感度が著しく低いことが明らかになった。

小学4年生から中学2年生にかけて急落する自信

日本国内のデータを分析したところ、小学4年生の時点では「計算が好き」で「自信がある」と回答する児童が全体の約4分の1を占めていた。

しかし、中学2年生になるとその割合は激減し、1割未満にまで落ち込むことが判明した。代わりに「どちらともいえない」や否定的な回答が増加しており、学年が上がるにつれて計算に対する肯定的な意識が失われていく傾向が見られた。

国際的に見ても低い自己評価、実力は世界トップレベルを維持

アメリカ、イギリス、フランス、南アフリカ、中国との国際比較においても、日本の子どもたちの意識は際立って低い結果となった。小学4年生の段階ですでに他国より低い水準にあったが、中学2年生ではさらに低下し、調査対象6か国の中で唯一、平均値が「否定的」な領域にまで達したという。

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一方で、実際の計算力を測るテストの結果は対照的だった。

小学4年生の正答率は他国と同程度の水準だったが、学習内容が高度になる中学2年生では、他国の正答率が50%程度にとどまる中で、日本は80%という高い正答率を記録した。この結果は、日本の子どもたちが自己評価とは裏腹に、着実に基礎学力を身につけていることを示している。

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今後の課題は自信の育成に

今回の調査結果は、日本の教育が高い計算力を定着させる点では成功しているものの、学習者の自信や意欲を育む点に課題があることを示唆している。高い能力に見合った肯定的な自己認識を持てるよう支援することが、今後の教育における重要なテーマとなるだろう。

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